一般質問 

町の人口維持のための施策について

○5番( 笠原俊一君 )

5番 笠原俊一でございます。議長の許可を得ましたので、これより一般質問をさせていただきます。ただいまの3.11の黙祷につきましても了解をいたしました。なるべく効率よく質問をしながらその対応をしたいと、このように思っております。

さて今回は、町の住環境全般に対し、現状認識を同僚議員や行政の職員ともども確認し合い、同時に内外に誇れる町の特性をさらに伸ばすとともに、改善箇所については今後の総合計画へ生かし、あるいは検討事項に加えていただきたい。このような考えから、町の特性や財産とも言える自然環境、また町有地や町有施設、文化財を含む町有財産などの管理や活用について多角的に質問をさせていただきます。特に教育、福祉、健康増進、観光の観点での質問や、本日は3.11と記憶される東日本大震災4年目に当たります。喉もと過ぎれば熱さ忘るの格言もあり、災害の危機意識が希薄となっているようにも思う昨今、防災に触れた質問も行いたいと思っております。

まず1点目は町長と教育長の町有地や文化財、ハイキングコースなどの認識を伺います。町の最上位計画である第四次葉山町総合計画が4月1日より始まります。基本構想の1番目に第1章、基本理念。「葉山町は美しい海と深い山々など豊かな自然に恵まれた町で、古くから避暑地、避寒の地と知られ、多くの名士の別荘や居宅が設けられました。現在でも御用邸の存在や美しい景観によって、静かで品のある落ち着いた町というイメージが定着している町です」云々と冒頭から始まり、美しい海と緑に笑顔あふれる心温かなふるさと葉山を将来像として定め、人を育てる葉山、暮らしを守る葉山、活力を創造する葉山、みんなでつくる葉山の4理念に基づく分野別に政策展開を行い、基本計画や実施計画として展開をされていきます。そこで町の秩序ある発展や町民の幸せ向上のために、多くの施策の牽引者であるお2人に町内を見ていただき、たくさんの町民の方々と接していただきたい。こうした観点で第1点目の質問をさせていただいております。

2点目に、さきの決算特別委員会で町内会館の継続使用についての質疑の中で、町内会館のない自治会と町内会での会合に図書館利用をされている旨の発言がなされておりました。私の認識では社会教育法第20条からも、公民館がこうした会合には適していると考えますので、公民館の使用を勧められてはいかがかと考えておりますので、お伺いをいたします。

3点目。開館中の図書館はマイカー利用が多く、私の見る範囲では満車状況が多いように感じられます。地域性や利用者年齢、また魅力ある図書館運営に尽力する職員の努力に比例し、利用者がふえ、駐車台数もよりふえるのではないかと感じております。利用者の利便性を図る上でも、比較的近距離の町有地を図書館の第2駐車場として利用はできないのでしょうか、お伺いいたします。そこで私の通告の2点目の通告書の中で、第2駐車所としておりますが、意味合いは同じですが字が間違っておるということでお伝えをしておきます。

4点目。私の知る範囲では、町内4カ所に町有墓地があります。墓石や通路等整然と管理されている鐙摺地区や真名瀬地区もありますが、元町地区の墓地は土地のいびつや水屋なども含め、整理が必要ではないでしょうか。使用者で組織された管理組合があるそうですが、町有地でありますので、基本的土地の整備は町が行わなければならないのではないかと考え、現状と将来構想をお伺いいたします。

5点目。当町に訪れる観光客の多くは、葉山の海や山の自然を楽しむこと、夏の海水浴や釣り、マリンレジャー、また四季を通じた山や里山などを歩き楽しむこと、春には桜やツツジの名所、役場周辺や国際村、木古庭の枝垂れ桜、また長柄大山の林道や小川のせせらぎを聞き歩き、二子山や南郷公園の木の実と野鳥の公園の桜も実にみごとです。また初夏のあじさい公園、秋の南郷公園のイチョウ並木も大変すばらしいです。さらに葉山の歴史を楽しむグループや野鳥観察のグループ、古墳探求のグループなど、里山や景勝の相模湾を見ながらのグルメ的な観光客もおありでしょう。私を含め、地方の友人や親戚が来られた際、国際村から富士を眺めたり、森戸海岸や長者ヶ崎などを案内したり、お勧めのレストランに食事に招待をした経験があります。またこうした経験は誰でも1度や2度はあることと思います。俗に言う郷土愛を自慢をさせていただいているわけでもあります。また他市に出かけますと、御用邸で有名な葉山からですか、よいところにお住まいですねと言われます。褒められてうれしい気持ち、そしてあなたも葉山に来られたことがあるんですかと聞きますと、大概はありませんと御返事があります。イメージ先行の葉山の町ということだと思います。

かつて私は商工会の先進地視察として、元町地域商店街の視察に来られた団体の御案内で、通行量も多く歩道のない商店街に対し、また当時ちょうど雨が降っていたわけですけれども、健常者の買い物客にも危険な商店街と評された経験があります。その後、元町地域では、交差点改良工事によって多少拡幅工事がされ、以前に増して安全対策がふえたわけでございますけれども、まだまだ不備だと私は考えております。自分の住む町の認識度向上の施策として、まず海、山の自然や文化財めぐり等含めた町民の見学会、自分の町の認識ドの向上のための施策等々を推進していただきたいと思いますので、お伺いをいたします。

以上5点についてお尋ねをいたしました。よろしく御答弁をお願いをいたします。

○議長( 金崎ひさ君 )

答弁を行います。

○町長( 山梨崇仁君 )

笠原議員の御質問につきまして、所管する箇所につきまして御答弁させていただきます。

町有地及び町有施設、町財産、文化財を含むの管理と活用についての1点目。町長、教育長の町有地や町文化財、ハイキングコース等の認識を伺うとのお尋ねでございますが、町内のハイキングコースは仙元山ハイキングコースと三ヶ岡山緑地ハイキングコースの2カ所があり、そのうち当町が管理しているのは仙元山ハイキングコースのみとなります。仙元山ハイキングコースは手すりの腐食など設備の劣化が進んでいるため、利用者の安全を確保する上で、重要なものより随時改修をしておりますが、今後は地域住民と連携し、持続可能な維持管理をしていかなければならないと考えております。また、もう一つの三ヶ岡山緑地ハイキングコースの管理者である神奈川県とも連携し、町内のハイキングコースの魅力を伝えていきたいと考えております。

3点目に移ります。図書館開館中は防災広場を第2駐車場として活用できない理由があるのかとのお尋ねでございますが、図書館の駐車場が時として満車状態になり、利用者に御迷惑をおかけしている状況であることは認識をしております。防災広場は行政財産でありますので、その目的に沿った利用を行っており、行政財産目的外使用申請により、公共用資材置き場、地域のイベント等に利用している状況であります。図書館の臨時駐車場として使用する場合は、所管課と相談し、行政財産目的外使用の手続をすることになります。

4点目。町有墓地の現状と将来構想について伺うとのお尋ねですが。古くから地元の墓地として使用していた土地を、明治45年に地元所有者等から譲渡を受けたものでございます。墓地の管理については各墓地管理組合が行っておりますが、大きな工事等必要な場合は町との協議の上、予算の範囲内で町が行っている場合もあります。今後も管理組合が主体となって維持管理を行ってまいります。

以上をもちまして所管する答弁を終わります。

○教育長( 﨤町和久君 )

笠原議員の御質問に順次お答えいたします。

町有地及び町有施設、町有財産の管理と活用についての1点目、町長・教育長の町有地や町文化財、ハイキングコース等の認識を伺うとのお尋ねでございますが、当町には国指定史跡の長柄桜山古墳群、しおさい公園、芝崎ナチュラルリザーブなど、貴重な史跡、天然記念物などがございます。今後につきましても貴重な文化財を保存管理し、郷土文化の学習の場としても活用しながら、未来に引き継いでいくべきものと認識をしております。

次に、町有地及び町有施設、町有財産の管理と活用についての2点目。図書館施設を町内会合に利用と聞くが、本来は公民館の利用が幅広く活用できると考えるが、なぜ対応しないのかとのお尋ねですが、公民館につきましては社会教育法及び葉山町社会教育条例に基づき図書館内に位置づけられております。図書館2階のホール、研修室につきましては、講座の開催や町内会を含む団体等に開放してるところでございます。施設の利用については葉山町立図書館条例施行規則に規定し運用しております。今後につきましては多様なニーズがあることを承知しているところであり、利便性の向上について研究してまいりたいと考えております。

次に、町有地及び町有施設、町有財産の管理と活用についての5点目。観光客は葉山の海や山、文化財めぐり等を目的に来町しているが、町民、児童、小・中学校を含む、へのこうした見学会等伺うとのお尋ねでございますが、児童・生徒への見学会等につきましては、葉山の海と山に親しむ体験学習や自然観察などを実施し、文化財においては小学校の授業において、長柄桜山古墳群の見学や地域の文化財に触れることなどを取り入れております。児童・生徒以外の町民に対しては、文化財講座を実施し、葉山の文化財を学習していただく機会を提供しているところでございます。今後につきましても引き続き学習機会の提供充実に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

○議長( 金崎ひさ君 )

再質問を行います。

○5番( 笠原俊一君 )

御答弁ありがとうございました。やはり通告だけではね、なかなか真意っていうか私の意図が伝わっていないということで。私、聞き取りの中で、職員の方々に自分はこういう思いでもってこういう質問を言うよという話はしております。なかなかお伝えができていなかったなというように思いますし、当然第1回目の質問、お答えですから、さらりと私の想定以外のことは出てこないのは当然のことだと思います。そこで私の真意を申し述べながら、共通にこの葉山の町のための発展に一緒になって考えていきたいと、このように思いながら質問をさせていただきます。

まず、この分類分けしました1番目と5番目は真意というところは同じことであります。というのは、やはり総合計画が始まります。総合計画ができるに当たっての、よく考えていただいて見ていただくと、もう既に、既にここにもう書いていることのとおり、これを守っていけば私は結構だということなんで、ポイントをちょっとお話しします。そしてこのまず総合計画の序論という中で平成23年のまず計画の策定に当たってということで、23年の地方自治法の改正によって、市町村の総合計画の策定の義務はなくなったと。しかしながら町では25年に新たに葉山町の総合計画策定の条例を制定して、総合計画を将来にわたる町の目指すべき姿と進むべき方向について基本的な指針としたよと。そしてもう1点は平成23年3月11日、まさしく4年前のきょう発生した東日本大震災は、これからのまちづくりに多くの教訓を残したよということが、この第四次総合計画の序論に書いてあります。そして50年、100年後においても、現在と変わらない豊かな自然環境を守り、育てられ、快適で心豊かな暮らしが引き継がれるよう、長期的な視点、未来を念頭に置きながら、絶えず変化する社会環境に的確に対応し、町の特色に合ったまちづくりを進めていく。このかつて築き上げられてきたまちづくりを尊重し、その成果を踏まえて継承発展させながら、10年後のまちづくりに向かって計画を練りますよと。途中途中抜粋しながら大事なところを話させていただいてます。そしてこの計画の担い手というのは、行政や議会、町民、地域組織、NPO、ボランティア団体、事業者といった方々と、お互いに力を助け合いながら支え合ってまちづくりを進めることが重要ですよと書いてあります。そうした目的に進みながらこの葉山の町をつくっていくと。

そして序論の2番目に基本計画の基本姿勢、そして3章目に基本構想。こういった展開がなされて、葉山の町の特性ということで、先ほど読ませていただいた特性が書いてあってこの指針ができてくると。ですからこの葉山の町の特性、よさ、過去の歴史、そういったものが大事に育てながら将来に向かってみんなでつくっていこうよということで、特に山梨町長と﨤町教育長が、お2人が両方のトップでございますので、こういった葉山の町の現状をつぶさに見て歩いていただいて、いろんな問題、私は展開していくのは、例えばきのう先輩議員というか、同僚議員の近藤議員が町のためのいろんな道路問題、できませんでしたけども、震災等でこういった箇所が危険なんじゃないか。あるいはふだん住んでて問題があるんじゃないか、提案もされる予定だったんですけども。いろいろな町に不備があるものは、公共の施設と言わず県の施設でも公共ですし、町の特性のある自然体系も生かしながら、より発展をさせていく必要があると。安全性も踏まえてですね。そういったすべてをお2人には見ていただきたい、見聞きしていただきたい。こういう気持ちで現状認識をされてますかという質問だったんですね、意図としては。さらっと今、短い時間で言わせていただいたんですけど。私のお2人に聞いた意図というのはおわかりだったでしょうか。理解していただけましたか。まず。

○町長( 山梨崇仁君 )

はい、古きを知り新しきを見出すといった視点からだということは重々承知をさせていただきました。

○教育長( 﨤町和久君 )

町長と変わるところはございませんけれども、総合計画の序論にあるとおりの認識、私も共有したいというふうに思っております。

○5番( 笠原俊一君 )

それで私、昼休みだとか同僚の食事をしながらね、私の考えてること、いろいろ話をしていると、お互いに考えてることだとかが共通認識が生まれてきたり、いろんなところでアドバイスもいただいたりすることができるんですけども。特に葉山全体像のことを考えますと、葉山っていうのは大字が6つあるんですね。例えば木古庭のほうの子供たちは海で泳ぎに行く以外は、わざわざ毎日のようにというか、堀内に遊びに来たりしないんですね。そして堀内だとか長柄の子供たちや大人たちも、ふだん何かないと木古庭に行ったりはしない。ですから、そういったお互いに葉山の全体を知りながら、いろんなよさ、悪さ、あるいはもう少し直していく、自然、公共施設全部含めてですね、お互いに葉山の町の人たちが共通認識を持っていただくこと。それがさっき言ったように、例えばよその町から私の町に来られたときに、いいところは御案内するわけじゃないですか。自分の町をすごく愛してるところ、好きなところをよそに誇るわけですよね。そういったことを継承していくことが葉山に定住策になっていったり、PRするわけですからね。愛着が生まれたりっていうことがすごく大事なことだと思いますし、特に新しい方もふえてますし。こんなこと言ったらほんと失礼になってしまうんですけども、両方トップのお2人とも葉山の町でお生まれになったわけじゃないし、葉山の町で育ったわけじゃないんですね。ですから私の感覚からすると、非常にまだまだ知らないことが多いんじゃないかな。だからもっともっと知っていただきたいんだよ。こういう気持ちがいっぱいなんですね。

特に私は長柄のほうでよく毎週のように観光客が来られて、二子山どっちですかと。山手回りで行きますか、川原から行きますかとかね、山岳ガイドじゃないけどあっちこっちガイドできるぐらい自負をしてるんですけども。どっちがいいですか。大山の林道から行くのは昭和天皇がシダ植物を植えて非常に愛したところから上がっていくんですよ。あるいは今の南郷中学のほうから行く場合には、例えばあそこが南郷と、大南郷って昔は言ったんですけども、レベルは料金所と同じレベルで谷戸だったんですよね。横横道路の土をあそこに残土を捨てさせてあげて、かさ上げをして公園になったんです。初めから自然じゃないんですよ、あそこは。全然勘違いしてる人は、葉山はあそこの南郷公園があるとね、いい自然がありますね。冗談じゃないんですよ。そうやってある程度の開発行為もしながら町のああいったところができて、今は大事に  が育ったりして、ああいうふうになっているんですね。ですから、そういう認識をぜひお2人のトップの方には、もうガイドができるぐらい勉強してるよ、あそこはああだよ、こうだよってもう言えるぐらい自分の町を好きになっていただいて、リーダーとして引っ張っていただきたいんだよということが含意です。

そこでちょっと話をもとに戻しながら進めていきたいと思いますけども。さてこの1番目と2番目、私の気持ちがわかっていただけたらありがたいんですけども。葉山の町の先ほどるるお話ししましたいいところと悪いところ、まだまだ直さなければいけないといった箇所について、もしお気づきの点、夢があるような点がありましたら、漠とした発言でも結構ですから町長、﨤町教育長、お願いをしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

○町長( 山梨崇仁君 )

いいところと申しまして申し上げれば、町のですね、お住まいの方々の収入がですね、大変多い町でありまして、それだけ別荘の文化からですね、古くからあこがれの土地として住まわれた方々が多いというふうに考えてございまして、それは今も脈々と続いているものだというふうに思います。その所得の高さを具体に申し上げれば、日本でも十何番に入るという規模でございますし、それらに対して今度私たちがどれだけいただいた税をですね、効果的に有効に配分や還元ができるのか。将来に向けた活用ができるのかといった、同時に大きな課題を持たされているというふうに考えてございまして、これは心してかかってまいりたい行政の大きな課題だというふうに思います。具体に課題として申し上げれば、まだまだ借金の額がですね、下水道債を含めて多く残ってございますので、これを一刻も早く減らしていくことを努めなければならないということも一方で大きな課題だというふうに思っております。

○教育長( 﨤町和久君 )

私は大変日が浅くて、いろいろ不明なところがあって申しわけないというふうに思いますけれども。現実にあるさまざまな遺産といいますか、文化財個々についてどういう点で改善したいとかっていうことについては余り知見がございません、率直に申し上げまして。ただですね、先ほど議員が御質問の趣旨みたいなことをお述べになられましたので、そういったことに即して言いますと、もっともっと町民なり、あるいは児童・生徒が町のことをもっとよく知り、学習を深めていくような機会がもっとあってもいいかなというふうには思いますし、またあれですよね、学校でもそういった取り組みを実施していただきたいというようなことは考えております。そういうところが不満というわけではないんですけれども、もっと活発にしていくべきところかなというふうに思っております。

○5番( 笠原俊一君 )

非常に何についてということを言っていないんで難しい質問をしてしまったなと思っておりますけれども。いずれにしても総合計画のここに今お答えのところは、序論の中の歴史、保養地から調和のとれた住宅都市へということで書いてありますけれども、ここに基本的な流れは書いてあります。なおなおこういったものを捉まえて、町のいろんな住民、新しい方、古くからの方、そして子供たち含めてね、葉山の町のよさっていうものをどんどんすり込んでいっていただきたい。そして、これは5番目のところの課題を先にしてしまいますけれども、例えば鎌倉の町、私のファミリーの中でも鎌倉の古都めぐりだとかね、そういったボランティアでもって観光ガイドをしたりもしてるんです。葉山には観光ガイド的な仕組みというのはまだありませんよね。どうでしょう。これはどちらになるのかな。教育委員会の所管ですか。鎌倉市にある文化財めぐりだとか、亡くなられた島津先生は非常にそういった造詣が深くて、それの発生から鎌倉の古都めぐり、今は観光ガイドとして頼まれれば応援で観光客のガイドをしてる親戚がいます。そういったことで、葉山にも例えばいろんな文化財めぐりだとか、そういったとこのボランティアによる観光ガイドシステムだとか、そういったものはあるのかなと思っていますけれども。ないと思いますけど、いかがでしょう。

○教育部部長( 沼田茂昭君 )

文化財に限って申しますと、かつて文化財ガイドボランティア養成講座というのを町のほうで、教育委員会で開催しまして、そこの養成講座を受講した方たちのOBが現在文化財研究会というものを結成いたしまして、文化財めぐり等々の行事についてはその文化財研究会のメンバーが今講師をしていただいていると。教育委員会が把握してるのはそのレベルでございます。

○5番( 笠原俊一君 )

そしてバードウォッチングのほうは、これ、名前言ってもいいんだと思うんですけども、鈴木茂也さんという方が南郷二子山だとか、いろんな土地の方々を連れながら、野鳥の観測をもう毎週のように来られてね、見学会をしてるんですね。かつて長柄のお祭りで、私も池田…元しおさい博物館の池田館長、あるいは今言った鈴木茂也君という野鳥の会の方を、お祭りに絡めて教育という観点で映写会をやってね、地域の子供たちに勉強させたりというふれあいの場を提供したりしたこともあります。いずれにしても葉山に住んでる方々が、さっき言ったように、親戚や友達が訪ねてきたときに、こういうとこがいい、ああいうとこがすばらしいとこがあるよというようなことが大いに自慢ができるぐらいの教育というか、そこまでの仕組みをぜひぜひつくっていただいて、おらが町自慢を進めていただきたいなというふうに思っておりますので、1番と5番についてはそういったことの含意ですので、あらかじめよろしくお願いをしてここのところはやめておきます。

次に2番目の件なんですけども、図書館で町内会の会合をされたというのは、これは町長がたしか牛ヶ谷戸と田中さんがいられる町内会が会合のときに図書館を利用しているという話を漏れ承っていて、あれあれおかしいなと私は思ったんで質問をさせていただいているんですね。本来的には図書館というよりも、上に併設の公民館がありますから、公民館というものが町民の利便のためには非常に有意義に使えるんだよということが、﨤町さん教育長ですから御存じのことだと思います。公民館法と図書館法というのがありまして、それは前の教育長さんのときにも私は言ってますし、かなり前のときも葉山の図書館、葉山の文化レベルの一番場所を成すところですので、それを有効利用にしたほうがいいよと、そういう質問をしているんですけども。いずれにしても公民館というのはそこの町で暮らしている方々が、例えば農業、漁業、八百屋さん、酒屋さん、いろんな方が仕事が終わった後に、時間のあるときに集って、飲食もしながらいろんな活動の糧になる場所なんですよね。図書館というのはちょっと目的が本来的に違うんで、公民館があるんであれば公民館と図書館と別の次元で考えていただいて、葉山の町として使い勝手をよくしていただくのがいいんじゃないかなと。たまたま入り口が裏側のほうにありますからね、図書館が休館になったり、時間で早く閉まったときには公民館でどうぞと言ったらどうかなと思うんですけども、できない理由があるんでしょうか。

○教育部部長( 沼田茂昭君 )

現在、葉山町の社会教育条例上、堀内の1874番地というふうに公民館については位置づけになっております。公民館の位置づけになっております。図書館条例の施行規則の中では、これ第5条に書いてありますが、図書館附属施設という名称で、2階のホールや研修室、そういったところを掲げてありまして、現在はそこを運用しているというのが現在の状況になってます。貸し出しに当たっては施行規則の規定に基づいて生涯学習課のほうで貸し出しをしております。確かに施行規則上、時間の延長というのも可能となっておりまして、教育長が特に必要と認めた場合は時間の延長も可能であるというふうになっております。ただ、時間の延長の場合には、確かに今議員おっしゃるとおり裏から入っていかれるようなルートになっておりますが。セキュリティー等の観点から幾つか物理的に解決しなければならない問題があろうかと、そのように考えております。

○5番( 笠原俊一君 )

あんまり突っ込んで言うのはどうかなというふうに思ったんですけど、この際だからね、はっきり言っておきましょうか。葉山の図書館というのは国の言う公民館法の中の公民館ではないんでしょ。規定に入ってないんでしょ、要はね。というのはね、かつて私もやったんですけども、そこまで追及しなかったの。というのはこれ、町勢要覧、今の町勢要覧はもっとでかくなって、神奈川県の町勢要覧なんですけども。ここにどこの町が何を持ってるって所有が書いてあるんですよ。その中で神奈川県の葉山町って見ますと、これが平成20年版なんですけども、図書館だとかできてるのもっと前ですからね。今の町勢要覧大きくなって、その場所が抜けてるんですよ。それで葉山の町には図書館は1つあるんですよ。しかし公民館はゼロなんです。ですから併設だから国のほうから言う公民館法に基づく公民館として認められてないということなんですよ。だから図書館と同じような処置しかしてないんでしょ。はっきり言えばね。

それで、公民館というのは先ほど話をしましたように、本来的にはそこに地域にお住まいの方たちの発展のためにいろいろ会合を開くというのが公民館法の意図なんですよ。ところがその意図を利用ができない状況下にある。まさしく公民館法にのっとった公民館じゃないから、町の中の図書館規程に合わせてつくっている公民館だということなんですよ。だからおかしいの。山梨さん、おかしいを直すって出たんだから、じゃあ俺の権限で公民館をもっと有効に使えるようにしてあげるよと。図書館が休みでも、閉まっていても、地域の人たちが余暇活動のための促進の場所が公民館なんだから、時間を、図書館が閉まったら2階から上がって、どうぞ。セキュリティーってこっちから注文してなったんでしょ。だから注文して外すことができるんでしょ。じゃないかなと私は、一番最高の権限者っていうのは町長であり、﨤町教育長ですから、それは要望によってできるはずでしょう。ですから本来の公民館法にのっとった運用をしていけば、先ほどの田中元町内会長ですか、今も町内会長か私知りませんけども。町内会の役員さんだとかいろんな会合を開くのにも、夜でもいいよ、食べながらでも飲みながらでもできるよという形、本来の公民館の目的、趣旨に沿うような公民館利用をさせてあげたらいかがですか。いかがでしょう、町長。﨤町さんですか、失礼。

○教育長( 﨤町和久君 )

公民館のそもそもの存在、目的のことに関しては、先ほど法律に即して議員がおっしゃられたとおりだと思います。ただ、現状、実態についてもやはり議員のほうから一定の理解といいますか、お話がありました。私もそのとおりだというふうに思っています。なかなかそれをすり合わせていくのが難しい状況かなというように思っています。具体的にセキュリティーと言ったのは、ソフト的なものだけではなくて、現状ですと図書館側の入り口のほうにも行くことができてしまいますので、そういう空間的な分離や何かの措置を施さないとなかなかできないだろうということをやはり課題として感じております。それについてはいろんな意味での予算措置も必要かなというふうに思っております。

○5番( 笠原俊一君 )

できるだけね、あるものをうまく効率よく使うと。新たにつくれと言ってるわけじゃないですからね。効率よく使っていただきたいと私は願って、今の質問の展開をいたしました。もうあと5分ぐらいで時間のあれがちょっと来ますのでね、その中で図書館の部分だけ早めに終わらせたいと思います。ぜひともこの件は御検討いただきたいと思います。

 そしてもう1点目で、図書館について先ほど言った駐車場いっぱいのときに、それぞれ目的用途があるっていって、今の空地ですか、災害のときの何だったっけ、防災広場。あそこあいてるんですよ。きのうの1番議員も言ったじゃないですか。あいてるものを何で。子供だったら怒りますよ。あいてるのに何で使わせないの。あいてるでしょ、ふだん。それも町長の考え方、あるいは﨤町教育長の考え方じゃないですか。あいてるところをわざわざ使わせない手はないじゃないですか。町民があそこまで図書館へ行ったらもういっぱいだよ。ジョナサンにとめさせるの。民間地だよ。商工会だったら私はあいてればね、先に事前に言っておくことは可能ですけども、ふだんの業務の中で確実にあいているということが分かっているとこだったらば、第2駐車場どうぞと考えたらどうだろうな。わざわざつくれって言って広げろって言ってるんじゃないんだ。あいてるところを有効に利用しなさい。これもお2人のトップの権限なんじゃないですか。町民目線だったら絶対おかしいって言いますよ。いかがですか。

○町長( 山梨崇仁君 )

昨日ですね、近藤議員より子供の公園として活用してはどうかという御提案いただきまして、再検討させていただきますと御答弁いたしました。笠原議員からは駐車場としてというふうにも御提案いただきましたので、公園と駐車場と2案として貴重な御意見として承りたいと思います。

○5番( 笠原俊一君 )

あのね、公園の部分はあそこ2段になってて、上は木下の公園として使ってます。あそこの植樹は私もやってますから。花と緑の仲間でみんなでやってますからよく知ってます。ですから2段ありますから、駐車場、あいてる部分、入れない部分だけの駐車場ですから、そういった活用をぜひとも考えてください。

それで、私は図書館のところ、もう少し先に行きたかったの、本当は。佐賀県の武雄市のことで、先ほど私の前の守屋議員の話もありました。また4番の荒井議員の話もありました。もう御存じのとおり、武雄市はスタバもあわせてツタヤが図書館を13年からつくってね、私たちも視察行きました。すごいですよ。半端じゃない。1日7,000人ですって、来られる方が。それでそこの、今までの図書館と全然違う。コーヒー飲みながら本読めるんですよ。ツタヤさんですから販売もしてる。それで13人の司書が動きながら、もう全然違う。新しい時代の図書館運営なんですね。すばらしい評価だということで、もうあちこち賛否両論もありますけども、出てます。もしお金がない、建て直せない、いろんなこと考えるんだったら、葉山の頭脳じゃなくてね、こういう民間の頭脳を生かした新たな図書館、提案して考えたらいいと思います。これはもう先にこういうこともあるよということで、もうこれは深くやりません。1回これをぜひ見学して、できる方向、考える方向でぜひ検討してみてください。1回目ここで私のほうで休憩をさせていただきたいと思います。しないでとめちゃいますか。

○議長( 金崎ひさ君 )

どうぞ続けていただいて、45分になったら中断させていただきます。

○5番( 笠原俊一君 )

あと非常に、そうするとやりにくくなったと。

○議長( 金崎ひさ君 )

申しわけございません。

○5番( 笠原俊一君 )

いえいえいえいえ。私のほうの発言が、質問が順番でね、非常にちょうどいい区切りかなと思ったんで。じゃあその図書館のほうのことで、もう少し区切りをしていただくとありがたいかなと。こういうような思いで質問をさせていただきます。もうはしょってはしょって今話をさせていただいたんですけども。佐賀県のこのツタヤさんがつくった図書館というのは、お2人はまだ視察はしたことございませんか。役場の職員でございますか。教育長、いかがでしょう。

○教育長( 﨤町和久君 )

教育委員会に関してはございません。私も行ったことはございません。

○町長( 山梨崇仁君 )

公務として視察に伺った職員はいないと思われます。

○5番( 笠原俊一君 )

時間になったらとめてください。公務としてというか、私用でも行ったことないですかね。非常に2013年4月1日、2年前ですよね、オープンしたんですけども。この町が5万人ぐらいの町だっていうんですけれども、もう周りの市からもばんばん来ちゃうしね、すごい。まず図書館だとか芸術の会館というのは、その町の文化レベルと言われるようなものなんですよね。町民がいろいろ憩ったり、憩いを求めたり、知識欲を満たしたり、いろんな活用ができるんですけども、この新しい…。

( 14時46分 全員起立 黙祷 )

○議長( 金崎ひさ君 )

申しわけございません。引き続きどうぞ。

○5番( 笠原俊一君 )

先ほどの図書館の件でしたね。ぜひとも見ていただいて、新しい時代の図書館がここにもあると。そしてツタヤさんのいろいろな資料を見ますと、やっぱりこれからの時代はこういうもんだな。町民のそういう知識欲を満たしたり、あるいは余暇活動の推進にもなりますしね。今現在置かれている図書館も駐車場も狭いということですから、いろいろな角度でこういったことも移行する時代に来ているのかな。そろそろいろんな葉山の町のいろんな施設が古くなってきてますから。これも民間の活力を利用した一つのあり方かなっていうことで、これは後ほど教育長のほうに差し上げておきますので、ぜひとも職員の派遣、あるいは今後の図書館の運営にお役立てをいただきたいと思いますし、先ほども言いましたように、葉山の町は公民館がないんですから、その施設を町民のために利するような検討もぜひとも違う目で、目線でもって、住民目線でもって、あるいは利用者目線でもって物事も見てもらいたいと願っております。

 それで最後の質問に入っていきます。町有地の現状と将来構想について伺うということで。私たちが視察をした鳥羽市では、例えばこういった会議、今の現状がいろんな施設がこうなっているよっていうことを、iPadを利用しながら職員や同僚議員の認識も共感も得ながら、あるいは町民のほうにもユーチューブ等々で流しながら、ビジュアルで問題点を流し出すようにしてます。そういったことはもう一つの検討材料で、それはそれで進めていただきたいんですけども。現状というもの自体も認識をされていないと思いますので、ぜひとも認識をしていただきたい。そして先ほど非常に過去の歴史ということで、この件に触れたくないのは誰しもあるかなと。かなり明治の初め、明治の話のことですからね。こういった墓地のこと。しかしながら大正ですよね、町制が施行されてからね。ですから新たな時代でその町有墓地を使ってるところの方々も、お亡くなりになってる方もいますし、無縁仏になってる方もいます。そして土地が非常にあそこは砂地なんでひずんじゃってるんですよね。そんなこともありますから。有料のというか、お寺さんの管理のところですと、やはり一つの営業と言うと失礼、大変怒られてしまうんですけども、そういうんじゃないんですけども、そういう利用者目線の墓地っていうものができてるんですけども。ここに関してはね、そういった視点じゃないんですよね。町の町有地ではあるけども、払い下げになって町有地になってるんだけども、町は何にも手を貸してないわけですよ。お金だけ言われればちょっと出すとかね、そんな感じじゃないかな。抜本的にいつかはどこかでやらなければならなくなっちゃう。というのはきちっとした通路部分がないような形ですし、隣のお墓に行くのに飛び越えて行ったり、墓を通って行ったりというような現状になってます。ですから、いつかはきちっとやらなければならないと私は思っているんですけども。実際にそこの場所を、町長は非常に同じ町内となるんですかね、御存じだと思うんですけども。見てられますでしょうか。

○町長( 山梨崇仁君 )

はい、町内11カ所の町有地において、墓地として使用されてる箇所があることについては承知をしてございます。

○5番( 笠原俊一君 )

いや、4つの町有墓地で、特に町長がお住まいの地域の墓地を、町有墓地を見てられますかという質問です。

○町長( 山梨崇仁君 )

私の自宅問わずですね、墓地としての状況については承知をしてございます。

○議長( 金崎ひさ君 )

もう一度恐れ入ります。

○町長( 山梨崇仁君 )

自宅に問わず、墓地としてあることについて承知をしてございまして、幾つかについて現認したものもございます。

○5番( 笠原俊一君 )

私、4つのうち全部って言ってないんですね。町長のあずまという地域ですよね。そこにある、あれ、あずまじゃないのかな。元町になるのかな。そこの場所で、特に私がひずみがあるよ、そういったところの墓地ですよということを言ったつもりなんですけども。的確に言えばそういうことで、そこの墓地を見ましたかと聞いたんですけども。いかがでしょう。

○町長( 山梨崇仁君 )

おっしゃいました元町町内会、もしくはあずま町内会にかかる部分でございますと、堀内字葉山888番地の該当墓地かと思います。当地につきましては現認をしてございます。

○5番( 笠原俊一君 )

あそこは町有墓地だという認識の中で、何にもお感じになりませんでしたか。あれが例えばお寺さんの墓地であれば、それはそれでお寺の管理地ですけども、あれは町有地なんですよね。で、町長として何もお感じになりませんでしたか。

○町長( 山梨崇仁君 )

明治45年でしたか、譲渡を受けたというものでございますけども、恐らくそれより以前からですね、長らくあそこにお休みの方々がいらっしゃる墓地だなということで、大変畏敬の念を持って拝見しております。

○5番( 笠原俊一君 )

ちょっと私の質問の観点と…畏敬の念は誰でも持たなければいけない。不遜ですよね。私の言いたいのはね、例えばよその町の町有墓地に関してネットで見ますと、幾つか例が出てきます。条例できちっと管理をされております。ですから、条例でないところの墓地というのは、多分出てこないんじゃないかなと思うんですけども。もうそろそろその年齢がかわって、代がかわって、そういった時代ですから。私もあそこの墓地を所有の方お2人が、自分の将来のことを考えると、やはりきちっとしたものにしていかなければいけないんだよと。例えば整備もある程度墓参に来られる方のお水だとかね、町内ですぐそばに住んでる方ばっかりだったらいいですけども、町有墓地ですから、そういったこともきちっと考える時代になってきたんじゃないの。45年だから非常に畏敬の念を持ってっていうか、それだけで済まされる問題じゃないでしょ。町有ですからね。どこかで誰かがやらなければいけない。

私のほう時間がないんで端的に言います。私は震災3.11を考えて、皆さんの避難路として、避難の場所として将来はあそこは避難タワーというものを提唱してぜひ研究をしていただきたいと願っております。その避難所タワーとしてあそこの部分は直す。そしてその移転先はと言いますと、今問題になっているクリーンセンターの跡地を、そういったマンション的な、葉山町民のための町有墓地というものにつくり変える。そしてそこにセレモニーホールというものも一緒につくりながら、また有料ですから、条例等でよその町を見ますと有料ですから、そういったものを資金につくり上げてく資金にも充てて、将来ともどもその葉山の町の墓地に入られるようになったときには、しっかりとした仕組みの中の町有墓地というものをぜひとも今現在お使いの方々、そういった組合、町と研究しながら総合計画の一つに考えていっていただきたいと。今すぐということではありません。前期の基本計画が6年間ですから、その後の問題としても結構ですし、今誰かが、町長みずからがね、町有地のあり方として考えていくときだと私は思っていますので、一つの警鐘として鐘を鳴らしたいと考えております。

ほかのきちっと管理をされているところ、あるいは話の協議がなかなか緒につかないようなところについては、私はまだ結構だとは思いますが、いつ何どき襲う大きな津波対策にも、あそこの元町のところは非常に中心街的な場所ですし、ある程度の方々は、元気な方々は避難を可能にすることができるかもしれませんけども、大多数のお年寄りたちが、有事のときにさっと逃げ込めるところがあれば、ましてやその場所が先祖からの大事な土地であれば、ますますその先祖を敬う気持ちにもなるでしょうし、先祖に自分たちが救われたと、こういったことにもなるんではなかろうかなと。かつて沖縄の戦争のときに、亀甲墓というお墓に家族みんなが避難をして免れたと、こういった事例もございますので、何もお墓を利用して云々ということではないんですけども、この際そういったものもぜひとも考えていただきたいと私は願っておりますし、そこの墓地の数名の方からも、ぜひとも笠原君、この墓地の将来に向かっての検討をスタートしてほしいよという願いも込められておりますので、ぜひとも検討をしていただきたいと願っております。いかがでしょうか。それだけの全くそのまま聞いて、あなたの質問を聞いて流す。そうじゃなくて考える余地があるよ、検討していくよとお答えになっていただけるでしょうか。いかがでしょう。

○町長( 山梨崇仁君 )

まずですね、笠原議員の今御指摘いただきました墓地の今後のあり方というビジョンについてお話をいただきましたけれども。町として現在、町有の墓地という表現をされていらっしゃいますが、あくまで町有地としての譲渡を受けたものに対して、そこに個々人が所有されていた墓地があるということですので、正確には町有地にある墓地という状況があるという状況でございます。一般的に町営で墓苑を持っていたりとか、町有地の中に町が主体的に墓地としての利用をですね、促しているものではございませんので。私も先ほど申し上げたように、町制として始まった、葉山村のさらに以前から恐らく眠られてる方々がいらっしゃる場所でございますから、そこを町有地だから今の法律や我々の生活の中で当てはめて整理をしていこうとか、そういった取り組みをするものではないというふうにそもそも思ってございます。なお現在の、とは言いましても管理などの問題もございますので、今あるその墓地を利用されている方々の中での管理組合を、ぜひ主体的に活動していただきまして、私からお願いとすれば、周辺への墓地があることに対する、例えば環境の整備であったりとか、申し上げたように壁などにですね、亀裂が入って大きな修復が必要な際には、町も一定の支援はしなければならないと思ってございますので、ともに協力をしながら周辺環境をですね、よくしていくべきだというふうに思ってございます。

○5番( 笠原俊一君 )

町有の土地に墓地ができているというような、非常にややこしいような発言をされております。いずれにいたしましても町有地であります。その中に墓地がある。当然村の時代からのことと私も認識をしております。もう一つまたそうしますと、私は言わなきゃいけない。というには同僚議員とかつて時津ですか、長崎の視察に行ってまいりました。それで、そこは長崎大洪水の際、多くの方々が亡くなりました。その話もしたことがあったかなと思うんですけども。その町は地区計画ということで、まちづくりを進める上で、町が率先して始めた都市計画でしたが、当時はむしろ旗を立てて反対されたそうです。その後に長崎大洪水ということで、多くの町民が亡くなりました。そしてものすごい規模で、これは各自治体単位で地区計画が進んでいるのを目の当たりに見て来ました。一番の問題というのは、やはり私は先祖からのお墓、あるいはお寺、そういったものが反対するだろうな。見に行きました。とんでもない。お寺もお墓も移転をして頑張ってまちづくりを進めています。私が言いたいのは、今、町の土地に、町有の土地に墓地があります。それをその管理者の方々と、将来のことも交えて、今のままではひずみもあるし、人のお墓をまたぎながら隣のお墓に行かなければいけない現状にも見えますので、いつかはこの問題について、町有地でございますので乗り出さなければいけない。そのための研究、調査をその管理の方々や有識者、あるいはいろんな先輩、結構でございます、の方々と考えてはいかがかと質問をしております。また先例として他市の事例を挙げて、条例をつくって墓地管理をしている町もありますよと。このように申し上げたつもりですので、この件について研究をされるつもりがあるのかないのか、お答えください。

○町長( 山梨崇仁君 )

まずもって改めて現在の町有地というものは、墓地である状態のものを町が譲渡を受けたものでございますので、墓地としてあるものを町有地として町が昔に任された状態だというふうに考えてございます。ですので、その状態につきましては、私はあくまで尊崇の念を持ってまいりたいと思いますし、畏怖の念を持ってまいりたいとも思ってございます。その土地の利用につきましては、できることでありましたら、現在そこに休まれてる方々の御子孫の皆様とですね、お話をした上で、その方々が移転や笠原議員のような御期待を持っていらっしゃるんであれば、町としてお応えをするべきかなというふうにも思います。なお、他の自治体の動向ということでございますので、町有の土地にある墓地のあり方というものが他市にもしあればですね、参考の資料として取り寄せたいというふうに思います。

○5番( 笠原俊一君 )

私は先ほど質問の中で、その墓地の所有者数名の方から話を受けたと申し上げましたので、これ以上のことはもう申し上げません。どうぞ御検討願いたいと思います。以上です。

更新日:2015年03月23日

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