更新日:2020年03月10日

議会活動

令和2年年度

町長3期目の施政方針を質す

(前段 要約部分 写真は佐賀県上峰町)

問 予算編成方針は昨年の決算を踏まえ、各課や内部の調整後に町長の政策的な課題を盛り込み、議会に提示された理解で間違いないか。

町長 おっしゃるとおりです。

問 コロナウイルスの問題や斜面の崩落事故は、議会提案後に出てきた。新年度予算の審査が終わった後、緊急補正案も考え得るという理解でいいか。

太田都市経済部長 県とも調整し今後、国等の通知等から補正予算等はあり得る。

問 町のホームページに町長挨拶が掲載されている。葉山の町のPR的で町民よりも、来町者を優先している感じを受ける。本来首長は、住民のことを一義に考えるべきと思うが、施政方針でもよそに目が向いているように感じる。

町長 今御指摘いただき大変気づいた。挨拶文は改めてすぐに更新したい。

また、かねてより町民の方々がこの町で楽しみ、休日を葉山で過ごそうと発言し、町外の方にもそういった楽しむ姿を見てもらえることが大事と考えている。

(全文)視察先も参考として質問

○9番( 笠原俊一君 )おはようございます。9番 笠原俊一でございます。ただいま議長の許可をいただきましたので、尚政会を代表し、これより総括質問をさせていただきます。

 昨日の5人の同僚議員の総括質問で、これから私の質問する中で同様、重複質問もあろうかと思います。また、しつこくならないように気をつけて質問をいたしますので、どうぞ御容赦いただきたいと思います。また、特別委員会での審議に役立つように質問をさせていただきます。まず、きのうも聞いていたんですけれども、発言の答弁が非常に声が小さいということで、一回大きく深呼吸をしていただいてから、リラックスして、大きな声で発言をよろしくお願いをいたします。

 まず、令和2年度町長施政方針について、予算編成方針について、歳入歳出全般についてと、分類をして通告いたしましたけれども、町長施政方針が主でありますので、関連をさせながら質問をしていこうと、このように考えております。そして、町長施政方針が示されましたのは、本会議開催直前、今回もそういうことでした。予算の編成方針は昨年の決算を踏まえて各課や内部での調整を経てでき上がっているということで、町長の政策的な課題を最終的に盛り込んだものが予算案として提示をされていると、このように理解をしておりますけれども、まず間違いないでしょうか。

○町長( 山梨崇仁君 )おっしゃるとおり、予算編成方針とともに各部局との議論を交わして、政策的なテーマを確認をしてございます。その段階で、施政方針にかかわる内容につきましては、あらかたまとまってはいるんですが、それをもとに文章を実際に起こすためにですね、予算を確認した後に作業にかかりますので、2月の10日の提出と今回なってございます。

○9番( 笠原俊一君 )といいますと、基本的な施政方針を除いた予算の編成方針というものは、もう先にでき上がっているということの理解でよろしいわけですよね。そうしますとですね、きのうもいろいろ質問があったんですけれども、特に内外の経済状況を踏まえた予算ができ上がったということまでが昨年度あるいは1月の初めぐらいにはでき上がっていたんじゃないかなと思うんですね。しかしながら、きのうのいろいろ質問があったとおり、コロナウイルスの問題あるいは逗子の斜面の崩落事故、そういったものがあった。その後に予算編成の終わった後に出てきたと。これから予算の組み立ての中で、国や県からの命令や指示というものが、こういった対策について依頼等というものがあるんじゃないかな。きのうの発言にもあったんですけども。そこでね、追加の補正…補助金だとか交付金の追加処置的なものがこの議会に示される間にあったんでしょうか。

○町長( 山梨崇仁君 )その間、2月の7日か8日に神奈川県で予算編成の方針発表に出席をしました。そこでコロナウイルス対策について、横浜港のダイヤモンド・プリンセスの対応について、県知事から直接言及はございました。今後について、局長からも説明はいただいたんですが、予算関係でというところには、特に言及はございませんで、その時点で現況も変わってございませんが、神奈川県としての方針の説明をいただいているところにございます。

○9番( 笠原俊一君 )そうしますと、別段新年度に、予算にはそうしたものは盛り込まれていないという理解ということで、これから今、調査だとか、まだ全部が全部済んだわけじゃないと思うんですよね。コロナウイルスの件にしても、危険な箇所についても。そうしますと、これから新年度予算の審査が終わった後、あるいは補正予算の対策として今後の防災対策だとか土木工事費だとか、緊急補正というのかな、そういったことも考え得るということの理解でいいんでしょうか。全てが調査だとか終わったわけじゃないというふうに理解しているんですけども、そういう対策が補正ということになるのじゃないかなと思っているんですけど、いかがでしょうか。

○都市経済部長( 太田圭一君 )それにつきましては、県とも調整しておりまして、今後また国等の通知、それからどういった方策かということで、補正予算等の対応はあり得ます。よろしくお願いいたします。

○9番( 笠原俊一君 )そうですよね。きのうの町長の答弁でも、県との協議が3月ですか、あるということで、いろんな要望をして、その中で各自治体のほうからいろんな要望があると思うんですよね。その中で県のほう、あるいは国を動かして緊急の予算措置というものが、特にコロナウイルスは終息しているかもしれませんけれども、ほかの危険箇所の防災対策、あるいは土木事業等が今後起こり得る可能性はあるという理解をしておきたいと思います。いかがでしょう。そういうことですよね。

○町長( 山梨崇仁君 )3月の末にですね、サミットが行われる予定がございまして、これは三浦半島サミットですので、27日に行われる予定がございます。三浦半島サミットですので、きのうの質疑の中では、そのサミットの場で特に急傾斜地、土砂災害、地滑り等のですね、について何か要望をまとめて国や県に申し入れをすることはできないかという提案をしてみようというふうには現状考えてございます。

○9番( 笠原俊一君 )そうしますと、3月の末にサミットの中でというと、非常に遅いというふうに思うんですね。緊急なものというのは、やはり早期に動くべきじゃないかなというふうに私自体は考えてます。3月末の会議で発言をするということになりますと、新年度に入ってしまった工事になるので、補正対応というようなもの、今年度のね、じゃないんじゃないかなと思うんですけど、いずれにしてもなるべくそういったものは早く県を動かすべき首長の役割じゃないかなというように考えております。それは町長の考え方でありますので、私の考え方と違うのかもしれませんけれども、そういったことも必要じゃないかなというふうに思っております。

 さて、施政方針のほうに入っていきますけれども、質問に入っていきますけどね、まず、施政方針の質問の前に、町長の挨拶、町長の部屋、町長の挨拶というものが2月の14日の更新ということで出ております。その中で、まず基本的な町長のお考えというのかな、この町に対するお考え方をちょっと確認をさせていただきます。葉山の町長の山梨崇仁ですということで、当町はと始まって、この葉山の町というのは歴史と文化、芸術、風光明媚で温暖な別荘地、その代表の御用邸がある町として日本中に知られていますと、こういう書き出しです。そして、葉山の皆さんの生きざまという形で、先日の東日本大震災を経て、その人々の温かい心の絆、地域のつながりが今の葉山の町の根幹を支えていることを実感しています。これこそが将来へ受け継がなければならない大切な葉山の財産だと思いますと。私は行政の長として、そういった財産をしっかり守り、将来の子供たちへ受け継いでまいりますと、こういうふうに話をしております。そして最後に、一番後段に、より多くの方が当町を訪れ、すばらしい自然や文化に触れていただければ幸いです。御来町を心よりお待ちしておりますという書きぶりで、町民向けにホームページのほうに書かれているんですけれども、どうもぴたっとこないというかね。確かに葉山の町をPRするには、そういうことなんでしょうけれども、葉山というのは単なる別荘地だけでいいのかな。やっぱり住民が一義という考え方じゃないようなイメージの書きぶりなんですね。よそに向けての町長の挨拶というような感がしてしょうがない。そして、東日本の震災を経て、人々の心の温かさだとか地域のつながりだとかね、何か住民の人たちが身を捧げて、人のために尽くすことを好んでいる。滅私奉公という意味ではいいんですけども、そういったことに重きを置いてしまって、本来の葉山の町の町民に目がちょっと向いてないんじゃないかなというように思うんですね。何か町民よりも、ほかの来町者のことを優先しているんじゃないかなというような、そんな感がしてしまう。

 もう一つ、下のほうに書いてあるとおり、御来町を心よりお待ち申し上げていますと書いてあるんですけれども、来町しても葉山は宿泊施設というのがそんな多くないんですよね。じゃあ、そういったものはどうしていくのかな。あるいは、何ていうかな、観光に来てくださいよということであれば、きのうもちょっと終わった後お話ししましたけどね、観光ということの概念というのは、そこの町の暮らしぶりをよその人が見に来て、それがいいなとかね、住みたいなということなんですよ。本来は、一義は住んでいる人のことを考えるべきことが本来の首長の役割じゃないかなと、私は思っているんですね。その点,この書きぶりでいくと、目がよそに向いている。それで、町長の全体の何ていうかな、施政方針についても、非常に内外に知らしめるとかね、目がよそに向いていて、本来の町のほうにちょっと向いてないんじゃないかなというような、私はうがった見方と言ったら失礼なんですけれども、そんなようにとってしまうんですけども、町長はいかがお考えでしょうか。

○町長( 山梨崇仁君 )今御指摘いただきまして、大変気づいたところがございます。申しわけない気持ちがあるんですが。早急に変えたいと思いますが、このホームページの挨拶についてはですね、恐らく前期の28年のときに更新をしたものでございまして、ちょっと内容がそういう意味では直近のものではないというふうに今、自分でも確認をしました。改めてすぐに更新にかかりたいなというふうには思っているところです。

 その上で、笠原議員の御指摘の観光の町としての葉山のあり方、とても大事なことだとは思いますが、私自身、かねてより町民の方々がこの町で楽しんでいること、休日を葉山で過ごそうというふうに申し上げていることには、外からももちろんですし、町民の方がどこか観光に、外に出るのではなく、休みの日に葉山の町で、まるで観光に行ったかのように過ごしたり、お買い物をしたり食事を楽しんだり、家族の時間を過ごすことができることが目標というふうに掲げておりますので、その一環として、例えば里山の構想で、山で楽しむ時間をつくろうとしたり、商工業の発展ももちろん町民の方々がこの町で楽しめるようにということを常々議論させていただいておりますので、そういった楽しむ姿を町外の方に見てもらえることがとても大事なんじゃないかというふうに現状は考えてございます。

○9番( 笠原俊一君 )ふだんからね、いろいろな形で話を聞いていますので、心はそういうことなんだろうなとは思うんですけども、こういったものに書類として出ると、どうしても町長の目は内向きよりも外向きなんだなという印象があるという思いがしてしまっています。そんなことでね、ちょっとこれから質問をしていく前に、参考としてね、この間、視察に行ったところの話を少しさせていただきます。

 先月ですね、同僚の議員と九州に視察をしてまいりました。天草、佐賀、壱岐といったところに行ってきて、私が非常におもしろかったな…全部非常に参考になったんですけれども、佐賀県の上峰町というところの話をさせていただきます。今、画面に出ているんですけれども、佐賀県の非常に東部ですかね、ほうにありまして、12.8平方キロかな、小さい町なんですよ。帯状な町で。何があるかって、ほとんど観光資源だとか、普通の町なんですよね。人口も九千何百人ということで、葉山よりも小さい。ただ、葉山の場合は6割から7割が山間部ですから、ちょっとそこが違うのかなと思うんですけれども。非常に財政的に裕福なんですね。こちらに出ておりますけれども、後でまたゆっくり見ていただきたいと思うんですけれども。

初めに言っておきますと、ここの人口がね、減少してないんですよ。若干微増というかね、少ないんですけども、ふえている。何がどういうふうにいいのかなって思っていきますと、全部いろいろ入っているんですけれども、地方交付税が葉山の町民税とどっこいぐらい入ってきちゃうような町で、非常に裕福なんです。それ、どういったことをしているかというと、中学校1年-3年生の学習塾、学校終わった後の塾だとかスポーツ塾、それに年間3万円のスタディークーポンといって補助金をしている。そこに細かいことは省きますけれども、その費用を昨年度、30年度は交付額が555万、事務費が別に277万かかっている。また、小・中学校の給食が完全無料。小学校の、2校、小・中で1校ずつあって、トイレは洋式の温便座、空調設備は100%完備。体育館はそれぞれあって、そのほかに体育館と武道館が隣接をしていると、そういう町なんです。ネットで調べますと、結婚に対する助成金、補助金。結婚して新たな家を探したりするときの助成金もあると。そんな町で、あと通学バスというものもついてある。あるいは通学バスから転化して、町民向けのバスあるいはタクシーというものも乗合タクシーと、そういったものだとか、障害者は無料で、年齢や運転免許返納者など半額とかね、そういったサービスがあって、本年の1月に人口が9,621人、3,673世帯。平成15年の国勢調査よりも当然増加していて、減少傾向はないんですね。別に、さっき言ったように、観光施設があるわけじゃないし、一般的な観光地でもない。何でかな。人口減少というのは一番大きな問題になってきますけれども、要するに町民のサービスに非常に目が向いているということの一例ということで、話をさせていただきました。参考に、こういったものがあるということで、参考にしてください。ということでね、先ほど言ったように、やっぱり町民の暮らしぶりをよくすることが、やっぱり一番大切なことなんだよということを、まず初めに言っておきたい。こういうことでございます。

 では、これから本題というかね、中身に入っていきますけども、施政方針の1ページに、昨年は平成から令和への改元の年ということで、奉祝事業について御用邸のある町として、昨年那須町の町長が葉山の町に来られて、奉祝のことについて、実行委員長だった栁さんだとかと面談してね、どういったことをやるのかいなということを調査に来たということは御存じでしょうか。

○町長( 山梨崇仁君 )那須町の役所の関係の方々がいらっしゃって、町の、特に栁会長を中心とした取り組みについて話を聞いていただいたことは承知してございます。

○9番( 笠原俊一君 )私ちょっと勘違いして、町長じゃなくて担当者ということでした。その後、那須町を訪問したりね。今、御用邸というと、日本の中で3つ、那須と葉山と何ですか、沼津のほうですかね、静岡。そういった御用邸同士のこれからつながりということも、町の何らかの発展のね、一助になるんじゃないかなということで、将来のことなんですけれども、那須町のほうでは非常に葉山のことを快く思っているということで、こういう交流だとか友好的なつき合いをしようということが町長はどこかでお考えはお持ちでしょうか。

○町長( 山梨崇仁君 )おっしゃる那須町さん、それから下田市の須崎の御用邸というものも、葉山御用邸と並んで皇室の方々が愛されているということはよく存じてございます。互いにまちづくりとして注意するところであったりとか、努めるところというのは、また町民の方々、市民の方の気持ちも近しいものがあるんじゃないかという期待もございますので、例えば行政同士であれば情報の交換であったりとか、またそういった市民性や町民性が同じものがあればですね、民間レベルでもいろんな交流ができるんじゃないかというふうに期待はしたいところです。

○9番( 笠原俊一君 )町長ね、先ほど町長の部屋だとか、やっぱり御用邸というものを非常に愛していることが節々に出てくるし、我々葉山の町民も御用邸があっての葉山ということで、今の発展があったのは御用邸があったからに間違いないと。昨年の奉祝の実行委員会があったと、こういう経緯は歪めない事実だと思うんですね。今の陛下自体がどのようにお考えなのか、上皇陛下につきましては、非常に葉山の野山を歩かれて研究をされた。あるいは昭和天皇は海洋生物だとかシダ植物の研究家でもありましたので、そのつながりでしおさい博物館だとかもいまだにそのつながりがあるということですので、今の陛下云々ということではないんですけれども、やはり御用邸の町としての葉山ということであれば、先ほど言った3つの御用邸のある町がいろいろな情報交換したり、仲よくなっていくのも一つの町の発展の手だてではないかなというように感じているので、そういう発言をさせていただきました。よろしくお願いをいたします。

 その下段のほうにですね、町役場一丸となって、豊かな葉山暮らしの実現に臨むというふうに書かれているんですけれども、町長の言わんとしているこの「豊かな葉山暮らしの実現」と、この豊かさというものは何を捉えて具体には考えていられるんでしょう。

○町長( 山梨崇仁君 )豊かさという一言で表現をしてしまいましたので、いろいろな皆さんの想像があるのかなというふうには思いますが、私の考える豊かさということを恐縮ながら申し上げさせていただきますと、決して、もちろん大事なことですけれども、経済的な豊かさを求めていくべきというふうには、私自身は考えてはおりません。自分自身がバブルがはじけた後のですね、就職氷河期に世に出て、お金を使わない、皆さんで知恵と工夫で何とか乗り切ろうという世の中に育ったと思っている中で、豊かさというのは人と人がつながり合って、時には自然を大切にすることであったりとか、家族との時間を大切にすること、友人との信頼関係の中で一つの目標を達成することなどの中に、心の豊かさがあるというふうに思っております。ですので、葉山の暮らしの中で私自身が大切にしたいのは、自然を大切にしながら、この町で暮らす人たちが互いに顔を合わせて、ここにいることに感謝をして、これからもこの町を大事にしていこうという気持ちがつながり合うことが私の一番の豊かさだというふうに思っているところです。もちろん、経済的な面も大事ですので、そういったところの豊かさも求めていくべきだと思いますが、それは心の豊かさのための一助だというふうに考えて、私自身、豊かさという言葉をここに書かせていただきました。

○9番( 笠原俊一君 )まさしく葉山町歌の「豊かなる葉山かな」と。でもね、首長ですから、その豊かさの実現のために、今、葉山は、この間の話でも超高齢社会、31.何%ですか。そういったこと、人たちの心豊かに過ごせる余暇活動にも町長は取り入れていかなければいけないし、若い世代を葉山に住んでいただいて、「いつかは葉山に」というよりも、葉山で過ごしたいよと。さっきのね、上峰町と同じように、葉山に住んでいてよかったねということの、いろいろ、もろもろな提案を首長として仕掛けをしていかなければいけないんじゃないかなというように思うんですよね。先ほどちょっと批判をしましたけども、よそに目が向いちゃっていて、ばっかりでね、滅私奉公、自他…利己よりも自他というかね、利他というかな、そっちのほうばっかり向いちゃっていると、首長とちょっと違うんじゃないのという思いが町民としてはするんじゃないかな。先ほど言ったように、上峰町は住んでいる方に足の便、交通の便だとか、そういったものを非常に向いているよということの一例として出したわけで、ぜひともそういった葉山の町のいろいろの人たち、年代を超えていろいろ障害を超えて、そういった方々が住みたい町にしていく。後ほどパートナーシップなんかもそうだろうと思うんですよね。分け隔てなく、葉山で過ごしたいよということが、何をしたらいいかというのが提案していく、我々も提案していきますけれども、それが首長の一つの役割ではないかなというように思っていますけれども、いかがでしょうか。

○町長( 山梨崇仁君 )豊かさという目標を達するためには、当然そういった暮らしの豊かさの中には利便性であったりとか、支える力がとても大事になるというふうに思います。どうしてもその先になりますと、そこにどれだけお金をかけるかという話になってしまいますので、優先順位がそれぞれあるかと思いますけれども、議員のおっしゃっていることは非常によく理解ができますので、町として例えば福祉の充実であったりとか、福祉に関連する医療関係についてもですね、しっかりとそこは力を入れていきたいなというふうには考えているところにございます。

○9番( 笠原俊一君 )そんなにね、考え方が違っているわけじゃないし、ただ、私のほうは具体の問題を取り上げて計画してくれと。一番最後に言うつもりでいるんですけどね。葉山の町の総合計画というのが、葉山の大上位の計画なんですよ。それが来年度から残りの4年間をしていかなければいけない。そうですよね。ですから、そこに取り入れて計画を持っていく。具体策を持っていくということが計画なんですよ。そういったところがね、欠落していると、今回私は思っていますので、その指摘も次からまたしていきますけれども、それが一番大切なんじゃないかな。特に政策財政部長、一生懸命総合計画づくりに貢献された方ですから、そういったことは百も承知だよ。私も違う角度で入ってましたのでね、あいつの、笠原の言うことはこういうことなんだろうなというように、多分部長は想像しているんじゃないかなと思うんですけれども、大事な要素ですので、よろしくお願いいたします。

 さて、2ページの対話をテーマにして直接、ふだん話す機会のない職員とも対話をする機会を設けるということが書かれています。この対話というのは、町長の考えている対話というのは雑談ですか。それとも葉山の町の行政に携わる職員ですから、それに対する仕事の分野に対する意見をチョイスする、こういった建設的な業務に関する建設的な業務を指して対話というふうにおっしゃっているんでしょうか。ただ単に話をするんだというトーンで書かれたのか、ちょっとこれはね、私はよくわからない。何をどうするための対話を職員と、ふだん話すことのない職員とされるのかね。新入社員で心が痛んでいるから、それをケアするカウンセリング的なものを考えているのかね。それとも上司と、この事業を円滑にするために具体に、かんかんがくがく、けんけんごうごうの議論をするための対話なのかね。よくわからないんで、お聞きします。いかがでしょう。

○町長( 山梨崇仁君 )時間的なものもありますので、残念ながらそれほどの深い話は難しいのかなとは思うんですが、ただ、少なくとも対話の文字どおり顔を合わせて話し合うことで、お互いの顔色であったりとか、表情を通じて、例えば仕事の話にしろ、雑談にしろですね、そこに課題があるのかとか、仕事がしやすくできているのかとかですね、いろんなことが伝わるんじゃないかというふうには思います。話のテーマそのものについては、当然仕事の、職員さんとは仕事の話から入らせてもらいますけれども、後段では何でもプライベートな話も含めてお話聞かせてもらえるものであれば、ぜひというふうにはお願いしていきたいなとは思ってございます。私自身、職員さんそれぞれがですね、お感じになっていることを決して上司の方とですね、コミュニケーションがうまくいっているかとか、そういった組織的な話をするつもりはなく、できれば皆さんそれぞれの感じている現場の思いをそのままいただければ、それこそ私にはすごくためになりますので、あとは皆さんから逆に私に何か問われることがあれば、どんどんお伝えをしていければというふうに、そういった関係も求めていきたいなというふうには思っております。

○9番( 笠原俊一君 )そうしますとね、今の町長の対話というイメージですと、どっちかというとカウンセリング的というか、相談に乗ってあげるよというようなイメージ。本来的には仕事の、これをいつまでに、どういうふうにうまくやろうとかね、具体の話になると、やっぱり議論がぶつかったりしていきますから、それは避けたほうがいいし、またそういう中間的な、なごませたり、ワンクッション置いたりするというものについては、やはり副町長という席がね、町長の気持ちを補佐しながら、士気を鼓舞するようなね、そういった問題については副町長職を早く置かれることが望ましいと。当然、参事役もいらっしゃいますけれども、参事はどっちかというと職人気質の、どっちかというとそういった具体の方ですので、ちょっとそちらとは違う分野なのかなと思うんです。失礼な言い方になったら取り消しますけども。副町長とは違うと思うんですね。ですから、その副町長を町長はどのようにされるか、大事なことだと思うんですけれども、いかがでしょう。前進はありましたでしょうか。

○町長( 山梨崇仁君 )おっしゃるとおりですね、特別職として、例えば防災の現状、教育長にお願いしてございますけども、災害時のトップとして警戒本部を立ち上げていただくのは副町長の大事な仕事だと思います。こういった時代ですので、そういった意味ではこの本庁のほうで常にいていただける方の重要性は常々感じているところにあります。また、職員全体のですね、例えば事務的な面であったりとか、昨年もいろいろございましたので、不手際がないようにすることをチェックをしたりとか、時には、申し上げたような相談役…おっしゃっていただいたような相談役としてですね、いていただける方がとても大事だなということは常々感じてございます。やはりそれも、そういったスキルをお持ちの方というところで探さなければなりませんので、時間をいただいてしまってございますけども、着実にいろいろな方への広報という意味では、私自身も努めているところでございますので、遠くない日に皆様にお示しをさせていただきたいというふうに今、考えてございます。

○9番( 笠原俊一君 )今の町長の答弁ですと、近日…近いうちに、いい返事ができるというように解釈をさせていただきましたので、どうぞすばらしい副町長をお雇いいただくというかね、お願いをしておきたいと思います。

 次に、3ページにSDGsの理念のもとにね、先進的な魅力ある町として確固たる地位を築くと。その中に、休日を葉山で過ごそう。先ほど言ったことなんですけどね。いつかは葉山にというような、御用邸がある町が葉山の品格であり、世界に広く認識してほしいと、このような文章がありました。葉山の御用邸というのは、先ほども言いました。御用邸のことばかり言ってると先へ進めなくなるんですけども。もともと葉山というのは御用邸の、皇室の方の静養の地、そしてその後、各界の方々がお住まいになって、近代ヨットやテニスやね、余暇活動を楽しまれたという地でありまして、その文化面だとかいったことでは、やはり近代美術館、山口蓬春の記念館、しおさい公園、こういったものも非常に葉山のイメージに合うんですね。それで、こういった葉山ならではの文化だとか芸術だとか地域性だとか、そういったものが今後のね、葉山の人口問題の解決だとか超高齢者時代に、内外かな、そういったものに逆に転化できるような考え方が生まれてくるんじゃないかなというように思っているんですよね、私は。きのうの発言の中でも、葉山というのは非常に潜在力がある町だよというのは、皆さん感じている中の、その潜在力の要素というものが里山であったり海であったり、葉山を取り巻くいろいろな環境であるということが間違いのない事実であろうと思うんですね。それを分析しながら、どういったことができるのか。例えば、きのうの無電柱化だとかね、そういった逗葉新道のほうに先に無電柱化とか、国道だとかいう話があったんですけども、そういったものを内外にというか、県のほうにとか国のほうにとかね、圧力をかけながら、こういう町なんですよ。だから補助金も予算もくださいよというようなことが、私は大事なんじゃないかなと思っているんですよ。仕掛けのやり方としては、御用邸というものができるんじゃないかなと勝手に思ってるんですね。

 そこでね、だから、葉山のよさというものを要するに県だとか国だとか訴えていきながら、町のための発展のために、どういうふうに仕掛けをつくるかというのは、首長だとか職員の力量だと思うんですけども、やっぱり優先するのは、私は長柄のほうですから、ぜひ逗葉新道という思いがあるんですけれども、当然トランスだとか、歩道の幅もあるんでしょうけどね、やっぱり海岸線を先に攻めるというかな、それが葉山のよさをもっとPRすることなんじゃないかなって、私は思ってるんですよ。もし無電柱化ができるんであればね。あのインスタグラムだとか、いろんなスポットで、一生懸命職員やってくれてますよね。あの中に無電柱であれば、よりすばらしい景観というものが創造できるというか、演出できるというかね、できるんじゃないかなと私は思っているんですけれども、いかがでしょう。

○町長( 山梨崇仁君 )以前この本会議場でも、例えば長者ヶ崎の駐車場で写真を撮ると電線が入ってしまう。それは町の町有地側にあるので、何とかならないかだったりとか、海水浴場の方々の電気を供給するために電柱が立っているものを撤去できないかということを、さまざまここでも御議論をいただいたところでございます。私自身も、それはとても大切なことだと今でも重々承知をしてございますので、どこかのタイミングでということは常々はかってはおります。実際に今の海水浴場組合さんとは、かれこれ1年越しでですね、どんな工法で、どんな技術で埋設ができるかであったりとか、電柱をもう少し一時的なものにできないかということを議論を交わしてございまして、まだ結論には至ってないんですけれども、その方向にあることは間違いないことは改めてお伝えをしたいと思います。

 国道や県道についてはですね、昨日申し上げましたとおりに、どうしても防災の面というものも求められますし、それが優先順位が高いところにありますので、現状では134号、311号になってしまうんですけれども、例えば207号線の森戸海岸線についてもですね、取り組みとしてできればというところは、私自身も強く期待は持ってはおります。ただ、笠原議員おっしゃったように、トランスを地上に置いたりする今の技術的にはですね、どうしても歩道の確保という意味で、今度歩道が埋まってしまっては元も子もありませんので、そこは物理的に難しいところがあるのかなという課題も一方では抱えていることはございます。ただ、改めて申し上げますと、町としての景観を守るためには、やっぱり海岸線をきれいにしていきたいという気持ちは、私は全く一緒でございます。

○9番( 笠原俊一君 )やっぱりね、あちこち視察をさせていただくと、その町の一番の売れ筋というかな、メーンのところから攻めるというかな、それが常道ですし、やっぱり葉山というイメージアップということだとか、いろんなことを考えると、あそこのところを全て、どういう形にできるかわかりませんけども、葉山の景観、大事なんだ、御用邸のある町、大事なんだといって、一つの手法としてね、攻めるきっかけになるんじゃないかな。今、町長が言われたとおり、長者ヶ崎のところで写真を撮ったらどうのこうのとかね、いろんなことを言ってくれる、その気づきのチャンスは受けているんですよね、みんな。ただ、手法がわからない。でも、一番の外からの目だとかいう、気づきというのは、そういったところにあるんでね、ぜひともやっぱり攻めの道具としては大事な要素だということで、頭の中に入れておいてください。葉山の町がこれから競争に負けずにね、葉山に住みたい、暮らしたい、住んでいてよかったと思うところに、一つの役割を果たすんじゃないかなという思いがしております。

 さて、時間が余りなくなってくるので、少し先に進んでいきます。6ページにいきます。6ページの上から4番目に、これは教育長のほうの担当になると思うんですけども、今後発生する施設の修繕の経費が将来の過度の負担にならないようにというようなお言葉があって、後世にも無駄なく、しかし後世にも無益な施設となる…有益な施設となるよう。失礼。行政内部で議論を重ねていきますというような書きぶりがあるんですけれども、この何を過度の負担と考えているんでしょうか。これは町長ですか、教育長ですか。施政方針は町長なんですけども、これをとらまえているのは教育センターの、あるいは給食センターのことなのかなというふうに理解はしていますけども、どちらでもお答えください。

○町長( 山梨崇仁君 )施設整備の基本的な考え方です。町としても常に行政は将来への負担ということも、一方では許容しているところもございますけども、今回、劣化診断の状況調査等を行った結果ですね、これまでの手入れをしてこなかった施設について、手入れをすべきという指摘から、向こう5年間に非常に過大な経費をかけなければならないというふうにですね、結論としては出てございます。それをここでもですね、急激にそういった負担をかけてしまいますと、町の財政状況や、現状の町が行わなければいけない他の施策に影響が出ることから、公平な負担となるように考えなければいけないということを改めてこちらのほうに明記をいたしました。また、負担そのものについても、本当に必要なところからしっかりと手をつけるという意味では、精査をしていくということもとても大事なことだと思いますので、かねてより申し上げてございますファシリティマネジメント会議の中で、その辺の優先順位をしっかりとつけて、対策に向けて取り組みを進めていきますということを書かせていただいております。

○9番( 笠原俊一君 )私がね、7ページに小・中連携教育の深化と一貫教育校への発展についての検討と、こういう7ページに連動していますので、これを学校施設の統廃合のことを指して書かれたのかなというように解釈したんですけれども、そういうことではないんでしょうか。

○教育長( 﨤町和久君 )直接学校施設の統廃合を意図した話として、この文言を入れたわけではありません。現在も小・中連携教育というのが非常に重要であり、葉山の教育の発展のエンジンになっているという現実はあるかと思います。これはどんどん進めていきたい。さらに深めていきたい。ただ、その中で、連携教育をより有効にしていく上では、例えばですけれども、所在が近くて小・中の教員が行き来できたりするようなことが実際に教育の効果を上げる上で有益であるというようなことを考えています。そういうことを詰めていくと、実際に学校を今後廃止していく上で、小・中の一貫校をつくるというようなことも視野に入れなければいけないなというふうに思っているところです。

 このことと、以前から申し上げていますけれども、施設老朽化対策の必要上、あるいは財政的な必要上、何らかの再編・統合のようなことは考えざるを得ないというように思いますけれども、それが独立して、勝手に施設の問題としてひとり歩きしないように、しっかりその中身の問題が充填できるようにしていきたいなというように考えているところです。ここでは、とりあえずという言い方ではないんですけれども、その施設の問題は念頭にはありますけれども、直接的には現行の教育というのを、より充実させるために、小・中一貫校というのがあってしかるべきというふうなことを考えているということを表明しています。

○9番( 笠原俊一君 )何年前でしたっけね、地方創生の中の資料が、当時の大臣から葉山に来て、その資料の中に将来の人口減少を考えて、統廃合という記載がありましたね。御存じですか。覚えて…総務課のほうは覚えていられると思うんですけども。議員はみんなそういったものが、その記載があったということを頭の隅に入ってるんですよ。それが、じゃあそこに国からの通達ということであったものについては、もう無視をしちゃったということではない。考えてはある。それに向かってのことも検討しているという答弁じゃないわけですか。

○教育長( 﨤町和久君 )先ほど申し上げたことと同じなんですけれども、小・中…ごめんなさい。学校の再編・統合というようなことについては、以前から、相当以前からですよね。全国各地で進行しているという現状があります。そのことについての説明もありますし、それから学校は人口規模が減ったり、児童・生徒数が減少していく中で、小規模化していく学校のあり方とか、施設の配置、整理ですか、そういったものに関する指針のようなものを文科が出されているわけで、そのことは当然承知をしております。その中で、実際にどういう規模で維持していくことは可能なのか。そこでどういう教育内容をしていくことが有効なのかということを当然考えた上で、学校の再配置でしょうかね、再編についても考えていかなきゃいけないということについては、従前から検討を進めているところです。そういうことの中身の問題として、小・中一貫教育の深まりと一貫効果というのは検討内容も入ってくるだろうというふうに申し上げました。

○9番( 笠原俊一君 )その下にね、地域とともにつくる学校の理念のもとということで、コミュニティースクール化の推進というものがあるんですけども、このコミュニティー化の推進というのは…コミュニティースクールというものは、何を指して言っているんでしょう。昔、私はハワイにあるカピオラニコミュニティーカレッジというのが視察したことあるんですけども、コミュニティースクールというのは、地域の人たちがそこに通って、今まで例えば職人をやっていたんだけれども、ITのことを勉強したいよと、こういうようなのがコミュニティースクール、塾みたいなね、技術塾みたいな、地域の方々が勉強する場でもあったんですよ。それで、例えばマッサージをする人が、もう少しレベルアップ、自分のレベルアップするためにコミュニティーカレッジに通って、ほかの技術を修得するとかね、そういうのはコミュニティースクール、コミュニティーのための学校ということなんですけれども、このコミュニティースクール化の推進というのは、誰を指して言ってるんでしょう。子供たちなのか、大人なのか。

○教育長( 﨤町和久君 )ここで言っているコミュニティースクールというのは、コミュニティーという言葉から連想されるような、一般的な内容のことではなくて、はっきり法律上、あるいは文部科学省の指針上、コミュニティースクールについての定義があると思います。それは学校運営協議会というものを設置をし、その場でもって学校の運営方針についても、地域の人々と一緒に協議をするということを可能にすると。そういうものを設置してある学校というふうに定義をすることができると思います。それが一種の基本要件になっておりまして、そのもとで運営協議の中で、例えば学校支援…地域学校支援本部ですか、そういったものを設置をして、学校のさまざまな行事ですとか授業や何かに地域の支援、人材なんかを活用するような道を探るとか、そういうのを組織化するというようなことも、発展形としてはイメージされておりますけれども、運営協議会をつくって学校運営に地域の方が参与すると、そのことが基本で、そのことを指しています。

 もう一言足させていただければ、地域とともにつくる学校というのは、これは私どもの一種の造語でございまして、従来から学校と地域の連携って強く言われているわけですよね。それも20年も30年も前からそういうことを言ってきたと思います。でも、従来は学校からの情報発信の数をふやすとか、あるいはですね、地域の人々が例えばゲストティーチャーのようにして学校に時折訪れるとか、あるいは児童・生徒たちが、例えば田んぼ体験しますね。ああいったものに地域の人に協力を得るとか、学校を地域から助けてもらうというふうな形で、地域と連携をとるというのは、ここまで実際やれてきたことだったと思います。そこからさらに一歩踏み込んで、学校がどういう教育課程をつくっていくのか、どういう方針でもって学校を運営していくのかということに関して、地域の方々と話し合うというふうに、一歩踏み込んで、学校運営自体を、ある意味では俎上に上げられるような次元に踏み込むという意味で、地域とともにつくるというふうな言葉を掲げさせていただいたところでございます。

○9番( 笠原俊一君 )私の頭が悪いので、半分ぐらいしか理解できなかったんですけども、また予算の委員会の中で、おわかりにならなかった方が私をサポートしていただけることをお願いしておきます。

 その下にね、統合型校務支援システムの導入ということで、私のほうも調べて…ネットで調べて出したんですけれども、要は働き方改革で教育の業務効率を上げるということが主眼で、要するに採点だとかそういったものが上部のところでインターネットでできるものはしていただいて、先生の時間を別に使うということ、ゆとりのある時間帯をつくるというようなことなんだろうなと。教育の働き方改革に当たり、ICT化の活用による業務改善に期待ということで、いろいろ資料があって、読み取るとそういうことなのかなというふうに思ってます。学校の先生の業務というのは非常にたくさんあるんで、何とも言えないんですけれども、要するに葉山の学校が、各学校が教育委員会、上のほうを通じて採点をしたり、いろんな管理をしたりして、それを人に委ねちゃってもいいのかなというのは、ちょっと漠然とした疑問があるんですけれども。こういうね、いただいた書類を出すと、どうなんでしょう。これからの時代だから、そういう働き方改革ということで教員の負荷を減らす方策なのかな。以前ですとね、教員をふやすとか、そういった方策が一般的だったんですけれども、今回はITを使って、ほかの採点だとか、そういったものを一括でやって回すと、こういうような仕組みだと思うんですけど、いかがでしょう。

○教育部長( 沼田茂昭君 )校務支援システムというのは、基本的には、例えば担任の教師、教科担任が実際に使うものだと思っています。データのセキュリティーについては、システム上管理されていて、ただ、今までのような手処理、そういったものが大分緩和されていく。そういったものでございます。

○9番( 笠原俊一君 )この件につきましても、いろんな資料がホームページで出てますから、私も引っ張り出して、ちょっと、これでいいのかな、学校の教育というのはこういうものなのかなという、ちょっとあるんですけども、いずれにしても特別委員会の中でまた発言があると思いますので、そちらに期待をさせていただきます。

 余り時間がなくなってしまったので、さらっと、あと残りをいきたいと思います。次にですね、8ページですか、図書館のあり方検討会及びスポーツ推進会についてという記事があるんですけれども、非常によくわからない。漠としてはわかるんですけれども。これはだから先ほど私が町長に言った内容であれば、要するに最終的に将来的視点も含め、継続的に検討し、その結果をとりまとめてまいりますと、こういうくくりになっているんですよ。それで、じゃあ、総合計画って何なの。総合計画というのは2024年までに、21年から残りの4年間なんですよね。それに当てはめて考えていくと、この図書館のあり方検討会、スポーツ推進会、いつまでに結論を出すのか、意味不明。何を答申をして、こういった書きぶりしたのか。総合計画の計画性というものに反しているんじゃないかなという書きぶりなんですけれども、これは町長、どちら。いかがでしょう。

○教育部長( 沼田茂昭君 )図書館のあり方検討委員会とスポーツ推進審議会については、今年度に設置して、既に検討を進めているところでございまして、答申については令和2年度末に教育委員会のほうに答申される予定になっています。その前に、今年度の…失礼しました。来年度の9月前後になろうかと思いますけれども、いわゆる中間報告というものも受けまして、もう大体そのころになりますと、とりまとめに入ってまいりますので、粗々今も大分もう進んでおりますので、そういったところから総合計画にも反映させていかれればと思います。

○9番( 笠原俊一君 )今、部長のほうからね、総合計画にも反映してまいりますと言っていただいて、安心はするんですけども、本来であれば何を、いつまでに検討させますとかね、そういった書きぶりならわかるんですけど、これを読んでいると何なのかなって、理解ができない。非常に丁寧な、流しているんだけども、意味がわからないということで、御指摘をさせていただきました。

 あと余り時間がなくなってしまったので、たくさんあるんですけども、あと1つだけ聞いておきましょう。14ページに、町内の農業の発展と継続を推進するため、農業の担い手確保を図ってまいりますということで、その下に、くだんに、来訪者も町民のように過ごしてもらう、葉山の観光を推進してまいりますという書きぶりをしているんですけれども、これは町内の農業の継続を推進するためということで、農業の担い手を確保ということは、若手農業希望者を葉山に誘致するのか、それであわせてこれに空き家対策が含まれるのか、いかがでしょう。

○都市経済部長( 太田圭一君 )これにつきましてはですね、今いわゆる援農といった、農業を支援する方々だとか、それからまた体験的にやられる方、そういったものから農業に親しんでいただくということを今、考えておるところでございます。

○9番( 笠原俊一君 )もう時間がないので、これで終わりにしますけれども、できたらね、これに空き家対策だとか若手農業者の確保だとか、その後に例えば壱岐だとか行ったときに、国内の留学、学生の留学制度だとかね、ホームステイだとか、そういったことをやってました。ぜひ一考してください。まだ質問がいっぱいあるんですけども、これで時間ですので取りやめます。ありがとうございました。

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