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更新日:2018年03月22日

議会活動

葉山流のおもてなし   

30年3月一般質問

○11番( 笠原俊一君 )11番 笠原俊一でございます。議長の許可を得ましたので、本日は2項目、第四次葉山町総合計画の実施計画について、葉山流のおもてなしについての2項目について質問をさせていただきます。なお、本日5人目ということで大変皆様お疲れでしょうから、なるべく時間を詰めて、早めに終わりたいなというように希望をしております。

 先立ちまして、3.11でお亡くなりになりました方々の御冥福を祈り、また多くの被災者の皆様の長期にわたる御労苦や御努力に対し、微力ではありますが、今後も公私にわたり応援を続けてまいります。今、当時を思い返しますと、7年前の平成23年3月は統一地方選挙の年で、議会も諸事情から、3月10日の予備日を使い終了したその翌日であったこと、また私の所属する逗子葉山ライオンズクラブが、町内にある児童養護施設の児童のひとり立ちを支援する毎年恒例の記念事業として、高校3年生を中心に中学生の卒業生、小学校の卒業生10名前後の子供たちと一緒に箱根の名所を歩き、見学をする1泊旅行の前の日の震災であり、急遽この事業を中止したこと。そして、翌週には逗子と葉山のロータリークラブと合同で、逗子の駅頭で義援金募集をしたこと。6月18日は、我がライオンズクラブの被災地支援の活動として、軽トラック、軽ワゴン、軽ジープ3台にキャベツを満載して、宮城県仙台の地域の復興の基地の1つ、大衡村役場に出向き、キャベツ満載の車ごと3台を進呈し、その後、私を含めた4人が伴走車に乗り換え、可能な限り被災地を視察したこと。その際協力していただいた伴走車は伊東議長であったこと。毎年この季節の震災関連の報道があると、一緒に被災地支援に尽力した2名の物故会員や、こうした活動を思い起こします。

 さて、まず初めに訂正をお願いをいたします。質問要旨の中で、1-2で中期実施計画30年度から32年度と記載をいたしましたが、第四次葉山町総合計画は3期に実施計画を分けてありましたので、私のほうで間違えました。正しくは、第1期後期実施計画となっております。ちなみに、33年度からは第2期との記載がありますので、おわびして訂正をさせていただきます。また、総括質問では、一般質問のような通告の要旨の記載がなく、2月19日の総括質問初日に、私は風邪のため早退いたしましたので、同様の質問をされた同僚議員がいられましたらお許しをいただきたいと、このように思います。

 さて、本題の質問ですが、第四次葉山町総合計画の期間は、構想期間の10年間を6年間と4年間の2つに分け、初めの6年間。27年度から32年度の確実な計画実行のために、3年ずつに分けた実施計画が示されております。27年度から29年度の3年間が第1期の前期として、そして30年度から32年度の3年間が第1期の後期として、基本計画に示したとおり…基本計画に示したとおりの形で目指す姿を実現するために、具体的に事業を示したものであります。各年度の予算編成や事業実施の指針となると、このように記載もあるとおり、このような実施計画の位置づけが明文化をされています。

ということで、まず一番初めに、30年度はこの指針がないということでよろしいのか伺います。

○政策財政部長( 小山 誠君 )お答えになるかどうかわかりませんが、多分こういうことかなというふうに私なりに理解をしてお答えをさせていただきます。冒頭にお話ありましたように、前期実施計画、この部分につきましては、何度となくお答えをさせていただいておりますけれども、28年度の事業振り返りということで、昨年の夏以降、各課とですね、振り返りに伴うヒアリングを実施してまいりました。この部分については、政策財政部3課協力のもとですね、合同で総合計画の振り返りを行ったところです。その後、総合計画の審議会へ報告するとともに御意見をいただく中、昨年12月にですね、その結果を公表させていただいたところでございます。当然、そのヒアリングとともにですね、後期の実施計画。今、議員が御指摘の30年度の指針となる部分でございますけれども、その後期の実施計画策定に当たってのヒアリングも、その場で行って、当然振り返りを踏まえた部分あわせてですね、30年度以降の後期に反映できるよう、計画立てをさせていただいてるところでございます。

○11番( 笠原俊一君 )私のほうは、このね、27年度から29年度の総合計画の実施計画と、この中の2ページに、実施計画では基本計画に掲げた40の基本施策を着実に推進するための具体的事業を示しております。各年度の予算編成や事業実施の指針となりますと。このように記載をされているので、まだ次の、今、先ほど言いましたように、実施計画の30年度から始まる第1期の後期に示されていませんね。ということで、30年度についてはこの指針が無い。無いから、無いですねと言っているだけ。ここに、前の中に書いてあるでしょう。もう当然小山部長は、もう先ほどの…何ですか、卒業のための、待寺議員からいろいろなお話をされて、御努力は分かってはいますけれども、書いてあることと矛盾するじゃないですか。だから、指針は、30年度の指針はありませんでしたと言うしかないでしょう、出して無いいのだから。だから無いでしょう、出て無いのだから。イエスかノーかしかないじゃないですか。そういうふうに前のときに書いてあるのだから。だから、今の前段の待寺議員も盛んに言っていたとおり、今回は申しわけありません。ありませんでした。これから早急につくりますというのが普通じゃないですか。いかがでしょう。

○政策財政部長( 小山 誠君 )確かに御指摘のように、今現段階においても、後期実施計画については、議会の皆様のほうにもお示しをしてませんし、公表もしてない今状況にあることは重々承知しております。先だっても総括質問の中でも御指摘をいただく中で、当然予算編成に当たっては、そういった部分があってしかるべきだろうという部分の御指摘も、わかるところは理解しているつもりではございます。ただ、言いわけになってしまいますけれども、この部分については、当然予算編成方針の中にも、明確に後期の実施計画を見据えての予算要求並びに予算編成を行うというところは、職員のほうにも徹底をする中で、30年度の予算については取り組みを図らせて頂いて、予算を上程させていただいたというふうに思っております。今現段階においてですね、総合計画実施計画については…後期実施計画については、出来上がっている状態ではございます。また、御指摘頂いている公共施設の総合管理計画、第1期実施計画、こちらのほうもほぼでき上がっております。ただ、一番難関なのが中期財政計画。こちらの予算の裏づけというところで、御指摘は再三頂いているのは重々承知しております。30年度の予算についても、それをもってですね、計画立てはさせて頂いているんですが、何分にもですね、30年から32年の数字だけではなく、先般予算を上程するに当たって、大規模事業の財政推計、そちらのほうをお示しさせていただいて、シミュレーションに基づいて長期財政計画を今現段階…最後の詰めの段階に入っている状況でございます。そういったことから、やはり出すに当たっては、3つ合わせて出すことが信ぴょう性を持つものというふうなことから、大変御指摘頂いている部分重々承知なんですが、今お出しできないような、今状況にあると私は思ってるところでございます。

○11番( 笠原俊一君 )我々は行政が示されたいろいろ資料をもとにして質問をしたりしていきますのでね、そういったことが落ちているから、これから頑張ってくれというような意味合い、先ほど待寺議員も言っていましたね。そういうことを含めて、ないようにということで苦言をしながらしていかなければいけない。そういう宿命ですのでね、おわかりいただけると思いますけれども、この中で3ページの中に実施計画事業費という中でも、健全な財政運営を維持しつつ、事業を着実に推進していくためには、中期的な財政見通しを踏まえながら財源を確保する必要があることから、葉山町中期財政計画と連動させますと書いてあるんですね。だから、そういうこと書いてあるじゃないですか、どうしたんですかと聞いてる訳ですよ。恥ずかしいでしょう。ね。予算特別委員会の中でも、私はいろんなこと指摘をしました。多分、だから総括質問の中でやられた方がいるんじゃないかなというような中で、町長から善処していくというような言葉もいただいておりますけれども、本来的には善処じゃないですよ。これを示しているのは町長、あなたでしょう、ね。そういうことをきちっとやっていかないからこういうことになると、先に言っておきます。

次に、実施計画の4ページにPDCAサイクルについての記載がありますので、このことについて改めて前期実施計画としての29年度の数字となりましたので、このことについても一言伺っておきます。いかがでしょう。

○町長( 山梨崇仁君 )笠原議員、大変申しわけございません。29年度のというとこまで伺って、その後「伺います」というふうにお言葉聞こえたんですけれども、もう一度質問の趣旨をよろしいでしょうか。申しわけありません。

○11番( 笠原俊一君 )趣旨はね、事業計画の進行管理ということで、PDCAサイクルというものをつくったでしょう。振り返りながら事業を展開していく。こういうのをやってないからできなかったのかなと思うわけですよ。出さなかったから。さっきやってるというような話ありましたよね。だから、きちっとやってれば、もう出せたはずですよ。でしょう。今、逆に考えていったわけですよ。出なかったのはどういうわけなのかな。この進行管理がきちっとできなかったから出せなかったのかな。先ほどのね、計画が出てこなかったのかなという逆の見方をしたから聞いたんです。言ってることわかりますか。いかがですか。それをやったよ。でも、提出までに至らなかった。こういうことでしょう。さっきね、いろんなこと…そういういろんなことしてると言っていたから、わかってはいるんですけども。きちっとね、せっかくだから計画書いてあるんだったらば、何回も言うようでしつこいようですけども、きょうのテーマは私はこれなので。もっとどんどん言っていかなければいけないので、細かい一問一答式ですから、分解して伺ってるんですよ。こういうPDCAのサイクルについては、十分にやって、資料いただいて見ましたから、わかってはいるんですけども、最後のところでどういうわけだか出してこなかったと。こういうことなんじゃないかなと勝手に推測はしてはいますけど。まず、いかがでしょう。

○政策財政部長( 小山 誠君 )今、御指摘の部分、先ほどもちょっと答弁させていただいて繰り返しになってしまいますけれども、28年度事業に伴う振り返りという意味で、昨年8月にですね、各課のほうと政策財政部3課とヒアリングを実施してございます。それとあわせて、30年度以降のですね、後期実施計画。そちらのほうのヒアリングを含めてですね、実施してございます。ただ、予算編成に当たってもですね、当然、編成方針の中で、振り返り並びに後期実施計画策定に当たっての内容を網羅した形で、30年度の予算編成をする旨をですね、各課のほうに徹底し、対応を図らさせていただいてございます。ただ、先ほども申し上げたように、当初予算の編成時までにですね、お示しができなかったというのは、確かに御指摘のとおりということで理解しているところでございます。

○11番( 笠原俊一君 )28年度の振り返りということで、私も理解はしております。このサイクルに書いてあるとおり、ここにはプラン・ドゥー・チェック・アクション、PDCA。予算の編成、そして事業の実施、評価、予算の反映と、こういうサイクルでもって前のものを評価して次に向かっていきますよということで示してるわけでしょう。だから、それがきちっとやっていれば、28年度が評価して、29年度に反映して、そのまだ途中…29年度は途中でしょうけれども、次の計画につなげていく。だから、途切れがないようにしていかなきゃいけないんですよ、行政はね。それをまず言っておきます。

 次に、またもう少し嫌な質問をしていかなければいけないんですが、行政というのは、新年度は4月1日から始まり、当然、第1期の後期実施計画は4月1日から始まるんですよね。確認をしなきゃいけない。いかがですか。4月1日から30年度が始まるんですよね。4月1日以降なのですか。4月1日ですよね。確認します。

○政策財政部長( 小山 誠君 )笠原議員おっしゃるとおり、4月1日から新年度入ります。そういったことで、昨日、今、予算を認めていただいたこともございますので、その執行に当たっての準備を現段階からも取り組みをさせていただいているところでございます。

○11番( 笠原俊一君 )私の所属するいろいろの会では、新年度事業計画。その予算というのは、新年度が始まる前に提出をして、総会に諮っている。こういうのが一般的なところです。既に、今言われたとおり、新年度の一般会計予算について、私も修正案とともに、他の原案についても私は賛成して可決をされております。本来であれば、実施計画はこうやって年度の始まる、審査が始まる前に、きちっと出されていく。こういったものが当たり前で、今年度はそれができなかったと。どこにそれじゃあ、逆にプラン・ドウー・チェック・アクションのどこに、何が問題があったかということも、ぜひとも反省して研究、検証してください。先ほども言ったように、予算の特別委員会の中で、最終日の町長答弁の中でね、今後は改善に努めますと、こういうことでまとめて、横山委員長が町長の長い…何ですかね。言いわけを改善しますと一言で言いましたよと、まとめていただいたので、それ以上言うつもりはありませんけども、こういう苦言をビシッとね、肝に銘じていただかないと困る。二度とこういうことが無いようにして頑張っていただかないといけないというように思っております。

これもまた、まだ続いて言わなきゃいけないんですけども、平成27年4月に27年度から32年度の6年間の中期財政計画が示されて、総合計画と合わせてスタートしたことから、実施計画の前期計画に合わせ、27年度から29年度の3年間は、どの計画も対象事業としての事業費を計画的に反映してると記載があります。ということで、残念ながら今回はなかった。もう余り質問してもしょうがないので、この件はね。実施計画と財政計画は連動していることから、平成30年度から32年度までの第1期の後期実施計画についても、本来であれば、30年度予算審査以前に財政計画と連動したものが示されないと、本来では整合性がつかない。整合性がつかないんですよ、書いてあることとね。それは十分に反省をしていただきましたでしょうか、町長。

○町長( 山梨崇仁君 )貴重なお時間をいただきまして、計画についての御指摘をいただいておりますので、少し丁寧にお答えをしたいとは思いますが、まず初めに結論から申し上げますと、町長質問の際に私が答弁いたしましたとおり、予算の編成に際して、今回のように実施計画また財政計画等で、見込みと両立すべきものについては、なるべく年度内でなく、年内を目指しますというふうに御答弁をいたしました。それは、次回からなるべく変えられるように努力していきたいということは、改めて申し上げたいと思います。

ただ、この話に関しましては、議員の皆さんも、これまでこういった計画物は常に年度末に出ているものという認識は当然あるものだと思います。3月に出す物ということは、従来どおり、行政側もそういうふうに考えて今回つくっていたんですけども、正直に申し上げると、予算の前にと言われたことは、私自身も余りこれまで認識がなかったので、改革だというふうに思ってございます。どこまでできるかわからないためにですね、まずは努力をしたいということを今申し上げているところにあります。決してこれは否定すべきものではありませんで、昨今の地方議会のあり方についても、2000年の地方分権一括法施行後、地方議会の重みがすごく増しております。皆さんもいろんなところに行って、たくさんの勉強をされている。私はうらやましいと思うんですけれども、本当にいろんな情報、知見をお持ちの議員の皆さんがですね、行政が行うことについて、従来は政策、もしくは予算書にある施策レベルで事業を判断するものがですね、今、事務事業にまでしっかり取り組もうと。ひとつ行政のあり方について、一緒に考えようという気持ちがあるから、こういった実施計画についてもですね、しっかり判断をしたいという気持ちがあらわれているというふうに思っております。ですので、そういった議会の進展について、私たちもしっかり歩調を合わせなければいけないという気持ちから、来年度できればですね、できればですけども、実施計画について、なるべく振り返りはですね、出せるようには必ずしていきたいですし、できれば、本としてまとまったものをお示しできるように努めていきたいということを申し上げておきたいと思います。

本年度は、そういう意味では、実はもう何度も申し上げるように、策定は終っているんですけれども、実施計画等…公共施設の実施計画と中期財政計画の3点を一緒に出そうというふうに考えているために、現状、中期財政計画の最終的な詰めを行っておりまして、そのために待ってる状態にあります。もし、きょうにでも必要ということであればですね、とりあえずお示しすることはできますので、改めて御意見をいただければと思いますが、そういった状況でございますけども、来年以降はなるべく早い時期を目指していくということを改めて申し上げたいと思います。

○11番( 笠原俊一君 )あのね、やっぱり総合計画の根底が覆っちゃうんだよね。やっぱり、総合計画というのが、32年度ですか。そういった計画をきちっとピラミッド式にできてる計画というのがね。だからそれが出してこないということは、基本構想は36年度までで、この36年度までを分解して基本計画があって、実施計画がきちっと期間というものを設けてある。それがそういうものが出てこないと、根底が覆っちゃうんですよ。ですから、それは十二分にもう、これだけ言ったんだから、またほかの議員からも再三言われてますから、十分に御理解をしていたものと理解をします。

 それでは、引き続きまして、葉山流のおもてなしについて伺います。町長の施政方針、これも余り早く出てこなかったので、これは…それを言うのは止めておきますけれども、この1ページの中に、おもてなし、葉山流のおもてなしと…おもてなしということでね、3回言葉が出てくるんですよ。で、質問なんですけれども、30年度施政方針の冒頭の記載で、29年度には海外チームに対する葉山流のおもてなしを海外に示したこと。30年度は、2年後のオリンピックやパラリンピックに向けて、外国人おもてなし講座を開設等を進めていくこと。そして、町全体におもてなし意識の向上に向けた取り組みを進めていこうと。こういうことだろうと。これは、過去、現在、将来にわたって町から国内外に葉山のイメージ戦力だと。イメージ戦略を掲げたんだと。こういうふうに私は理解をさせていただいたんですけれども、過去、現在、将来にわたってということだろうと。もう一回しつこく言います。町から国内外に葉山のイメージ、こういう戦略だと理解しておりますけども、間違いないでしょうか。こういう理解でよろしいでしょうか。

○町長( 山梨崇仁君 )過去というお言葉ございましたけども、私はどちらかというと、過去はですね、以前、この本会議場でもおっしゃった議員の方がいらっしゃいましたが、葉山という名前は、やはり御用邸…天皇陛下がいらっしゃるところの映像で皆さんに知らす機会があったり、また、石原裕次郎さんの名のもとに、さまざまな映画やですね、メディアを通じて葉山という名が配信される機会が多かったというふうに思います。実際に、それが企業の保養所がつくられたことによって、多くの企業の方々がいらっしゃる中で、葉山という名の価値がどんどんどんどん上がっていく時代があったと思っております。それが過去だとすると、現在ではそういった保養所もなくなり、またメディアで取り上げられる機会も余り多くなくなりました。陛下がいらっしゃっていただけることが、とても大切なことだというふうに改めて認識しておりますが、そこに頼らない葉山町の新たな発信の仕方を考えなければいけないという責務からですね、葉山としては、できれば新しい魅力として葉山の環境や、海外をおもてなしをする姿勢というものを発信できないかというふうに、オリンピックを使ってできないだろうかということを考えたことを、こうしてまとめて記載させていただいたところでございます。

○11番( 笠原俊一君 )今、町長から言われたとおり、葉山のイメージというのは、以前はね、御用邸ということで、その以前、町長お読みになったかどうかわかりませんけども、私の雑学の中では、葉山の郷土史だとか、御用邸ができる以前は非常にさびれた漁村だったと。そして、葉山という字の由来というのは、端っこの山というように書いてあったということも読んだことがあります。いつのころからか、先ほどの同僚議員からの、緑あふれる、葉っぱが茂る山があるんだと。こういうすばらしいイメージなんだと。葉の山となって、いい言葉だというふうに私も感じておりますけれども、端っこの山の時代じゃね、本当に端っこで、何かちょっとさびれたイメージ。それが、御用邸ができ上がって、葉山のイメージが内外ともに示された。先般、町長がベルツ博士の非常な…何ですか、薫陶。こういったことも、我々の知らないことを御提示いただいたということで、いい勉強になったなと。さすが、後から来た方のほうが、葉山生まれの葉山育ちの人間よりも、そういうことの勉強が偉いんだなといったところは、感心したところがございました。

そして、問いに移っていくわけですけれども、29年度、英国選手団が来町された。そして、こういった方々が、この葉山に対する何か御要望があればね、伺っておきたいなと思うんですね。私も大同生命の研修センターで、おもてなしの一助として自分の持てる居合道の披露を、たまたま国際交流協会のメンバーの一員としてお手伝いをさせていただいたことはあるんですけども、その中で、やっぱりオリンピックの選手ですから、優秀なアスリートはやたら飲んだり食べたりしないんだよということを、体協の会長から…今の会長からね、教えていただいたんですよね。体調管理をしてるから、やたらに飲んだり食べたりできないんだよ、笠原君。あ、やっぱりそういうものなんだなということを、改めて勉強させていただきました。ですから、おいしいから食べな。そういったようなおもてなしじゃないんだなということも一つ勉強になったわけですね。逆に、海外からそういった選手と膝を交えてお話をする機会がいっぱいあったので、逆に葉山の行政に対する、あるいは葉山の町民に対する御要望というものが、選手の方あるいは取り巻きの方と言ったら失礼になるのかな。そういった方からあったら教えていただきたいと思います。

○町長( 山梨崇仁君 )要望で応えられない点もございますので、この際ですので申し上げさせていただきたいと思います。一番初め、やはり今回の英国チームもそうですけども、葉山に…江の島周辺での滞在における日本での生活のアドバイスをしてほしい。それは語学も含めてということが、やっぱり第一に来ています。これは、今回の施政方針にも書かせていただいたように、葉山にはいろんな語学に堪能な町民の方々がいらっしゃいます。笠原委員も所属されている国際交流協会なんか、まさにその代表格ですので、ああいった皆様に御協力をいただくことで、そこは何とか応えられているのかなというふうに思えているところがあります。ここからが問題でして、セーリング競技は海外から会場で使うセーリングのヨットはもちろんのこと、コーチが乗る船であったりとか、さまざまなトレーニング機材などを持ち込むんですが、持ち込むに当たっての、やはりコンテナの設置の問題。これがいまだ解決というふうには至ってませんで、いろんな国が課題として抱えております。コンテナに関する建築基準法の問題ですね。設置の費用が大変高額になるということで、場所の確保も含めて非常に大きな問題になってございます。

そして、宿泊に際しての宿泊場所の問題場所が大きくあります。なかなかないので、去年も違法という状況でありながらも、民泊をしている選手団が幾つかあったということも聞いてございまして、町内にも1カ所ありましたので、私も承知をしてございます。あとはですね、選手からお願いというふうによく言われるものは、やはり、例えば江の島までの通いの道であったりとか、選手としては、あとはここで、葉山の近辺で使える運動施設、トレーニングルーム、ジムなどがないだろうかという御相談もあります。そしてもう一つは、コンテナの問題につながるんですが、できれば荷物を置いて母国に帰りたいというチームもありまして、置き場所がどこかないですかという相談もいただいておりますが、なかなかこれも町としてもですね、屋内での保管となると非常に場所が厳しいということで、申しわけないというお返事を今はしているところでございます。そこに関しましては、民…失礼しました。空き家の事業の中で、空き家を使っていいという方がいらっしゃるので、滞在にはなかなか空き家も…いろんなグレードの空き家があるので、滞在となると大変お金も維持費もかかるんですけども、荷物を置く場所ぐらいならということで、今、政策課を中心にいろいろと調査をしているところにはあります。問題として申し上げると、今のように宿泊場所、それからトレーニングルーム、それから彼らの荷物を置く場所、そしてコンテナの置く場所と、そういったものが今大きな問題にはなってございます。

○11番( 笠原俊一君 )やはり、2020年に向かっていろんな課題がまだ町として解決しなければいけないものもあるのかなというような、今、町長のお話からわかりました。また、先ほど12番の議員からのいろんな質問とも重なってくる質問もいたしますけれども、オリンピックがさらに近づくにつれて、いろんな応援団あるいは選手の関係の方々、また内外のビジターというんですか。そういう方々、追っかけと言ったらいいのか、芸能界のそういった方、興味のある方々。そういぅった方々がたくさんふえてくる可能性があると思うんですけども、こういったことに対して、国や県からの、例えば具体的な町に対する要請というものはあるんでしょうか。

○政策財政部長( 小山 誠君 )今、お尋ねの部分についてはですね、具体にですね、県のほうからこうしてほしい、ああしてほしいという部分は、極端な話伺って今ないところでございます。ただ、葉山として今回ホストタウンということで、英国チームのですね、受け入れというところで、国に対して手挙げをしている、そういった動きがございます。それを挙げたことによって、じゃあ町民とどういった部分でのですね、交流会ができるかとか、そういったもろもろの課題を先方のほうにも投げかけをしつつ、来年度ですね、30年度どう対応していこうか。そこら辺の調整を今してる段階でございまして、個別具体に、国・県のほうからこうしてほしい、ああしてほしいというお話は今ないところでございます。

○11番( 笠原俊一君 )国・県等からね、具体的な要請はないと言いながらも、やはりいろんな諸事情、諸問題の解決に、町長みずからかわかりませんけど、いろいろ奔走したというような、いろんな要求もあったよ。いろんな解決に向けて努力もしたよというお話もいただいたので、これからますますいろんな問題が出てくるのかなという思いがしているんですね。それで、かつて葉山町でも神奈川国体が開催をされたときに、当町では情報収集あるいはいろんなものの対応というんですかね。そういうことに向けて、事前に国体準備室というものを設けた経緯があるんですけども、今回もそういったものを準備して、前もって先手を打っていくということが必要なんじゃないかなと私は思うんですけども、国体よりもオリンピックというのは大きいサイズですよね。これ間違いないですよね。いかがでしょう。

○町長( 山梨崇仁君 )オリンピックはもちろん、かなり規模が大きいと思いますが、国と県とですね、甘えてしまっているようですけども、藤沢市さんがどうしても中心になりますので、オリンピックの対応という面では、葉山町は特段国・県とですね、協議する機会はほとんどございません。むしろ、そういった事前の国ごとにですね、滞在したいんだけどということで、国のマネージャーや関係の方から声をいただいて、葉山としてはこういうことができますということをお返しするまででございますので、直接的にはそれほど葉山町としてですね、働くという機会は、余り今のところ想定がないのかなというふうには思っております。どちらかというと、そういった中心的に動かれる方々の中で、困った問題を私たちが受けとめてできることがあればというふうに思っておりますので、特に選手は江の島ではなくて、葉山港で練習をしたいという希望もはっきり聞いてございますから、葉山港との連絡を取り合ってあげたりとか、そこのルートを説明したりとかですね。海外の方からすると、私たちからすると気の知れた道路ですけれども、看板も読めませんので、そういった方々に対して案内するだけでも、大分安心感を持ってもらえると思います。そういったサポートの面に力を入れて考えますと、現状では特に政策課と生涯学習課が主体となっていますけれども、そういった連携の中で対応できるんじゃないかなというふうに、今は思っております。

○11番( 笠原俊一君 )そうしますとね、先ほど私が一番初めに言ったように、過去…過去じゃないよというような言い方もされましたけども、現在、将来にわたって、国内外に葉山のイメージ戦略としても、大いに利用していくというようなトーンで聞いていましたのでね。非常にその前段階では積極的。でも今の町長の答弁は消極的。せっかくだったらこういったものを利用して、葉山のイメージをもっとよくしようじゃないか。そして葉山に住んでもらおうじゃないかということにつなげたいんだよ。ということで私は聞いているので、前向きなんですよ、私は。聞いている事が。何でそこで消極的にならなきゃいけないの。せっかくこういうチャンスがあって、向こうで勝手に来てくれるんだから、もっとうまく使って、もっと準備室を設けながら、もっと人を呼び込んで、葉山のイメージを…これチャンスじゃないですか。何で取り入れていかないのというイメージを持ってます。ですから、どんどんこれを利用して、国体準備室なるものを設けながら、国・県に…やらないんだったら私がやりますよ。葉山ですよ。宣伝していくんですよね。今の葉山の町長は若くてやる気がありますよ。ウィンドサーフィンの元選手でしたよ。葉山っていいとこでしょう。宣伝しながら、向こうが勝手にいろんなマスコミ使ってくれるんだから、いい手じゃないですか。もっと前向きに準備室をつくって、さっき言ったように、国体レベルよりもっと上なんでしょう、これ、オリンピックって。ただ、葉山の会場じゃないと言いますけども、練習は葉山の会場はする。黙ってても人が来るということをおっしゃっていましたよね。使わない手はないじゃないですか。いかがですか。

○町長( 山梨崇仁君 )おっしゃるとおりです。御質問いただいたのが、オリンピックそのものにどこまで町がかかわるかという指摘だと思いましたので、直接的に江の島で行うセーリング競技にはというふうに申し上げたんですが、イメージで申し上げると、かつて日韓ワールドカップサッカーが行われたときにですね、サッカーの試合は横浜スタジアムや韓国で行われてましたけれども、あのとき、大分県の中津江村に滞在したカメルーンチームの話題が、ニュースで再三取り上げられて、皆様今、中津江村というと、ああ、あったねというふうに言われると思います。あのときの目指しているところは、中津江村を目指すというのがですね、ちょっと…ちょっと大胆に言うとそういうところにありまして、実際に競技会場だったりとか、サッカーの試合の勝ち負けというのは、江の島でやっていただい…セーリングの勝ち負けは江の島でやっていただきますけれども、そういったチームとの交流だったりとか、村を挙げてというような取り組みが報道されるような機会を設けていきたいなというふうにお考えいただけると、わかりいいかと思います。それが今は、葉山にはイギリスチームがメーンで来て頂いてますので、例えば、私は以前、別の会合でも申し上げたんですが、イギリスのBBCで葉山という名前がですね、報道されるとか、海外のメディアで葉山に滞在しているこのうちのチームがあるんだという報道のされ方でも、大変ありがたいなというふうに思って、それを目指していきたいと思っています。

○11番( 笠原俊一君 )やっぱり積極的に動いたほうが得だということが、御自分の中でもいいのかなと。いろいろな葛藤があると思いますけども、いろんな意味合いで、それこそ先ほど言われたように、空き家対策。そういったものを解決する一助になるんじゃないか。なるべくいい方向に、いい方向に持って行くのが、やっぱり手腕。そして、担当の部長たちの、何ていうか、能力と言ったらいけないかな。手腕なんじゃないかなと思うんですよ。この期を逃さず。あとはだって無料でなかなか宣伝してくれませんよ。そういったことを、ぜひとも、先ほどのね、12番議員の質問のアピール…PRということにつながってきますけどね、そういったこともやってもらいたい。前向きにやってもらいたい。その中にはね、やっぱり町内の4カ所の歩道橋。そういったところに、横断幕を掲げるとかね、そんなことを…町民知らない人もまだ結構いますからね。それを前もってやる。あとは、もう一つは、葉山警察署だとか商工会と連携してね、町内至るところに人が来たときの案内、PR活動。プラスしてね、もっていけば、商業活動もよくなるかもしれない。いろんなビジターの方が来られたときに、商工会も対応するし、いざとなったら警察もつるんでいて応援していってもらったほうがいろんなことで助かりますので、そういう組織づくりをね、前もって早め早めに立ち上げるんですよ。そうしたことのほうが絶対得策であるし、将来的にこの葉山の町が、変な形にしなければね、いい形でやればPRになる。先ほども質問の中で、英国チームが近代美術館に行ったとかね。あのチームが近代美術館に行っただけで、マスコミがなるじゃないですか、話に。そういう持っていき方も、是非されたらどうかなというふうに私は考えていますので、ぜひともそういう前向きの…準備室をつくるかどうかわかりませんけども、そういう位置づけのなったポジショニングをつくる必要があるんじゃないかな。以前のときは、前に議会事務局にいた後藤さんが準備室の室長になって、行け行けどんどんじゃないけれども、いろんな情報を取りながら、前向きに、さすが葉山と言われるような動き方をね、やっていたというふうに私は考えますけれども、もう一回そういったポジショニング、つくられたらどうかな。短期でいいですよ。終わるまでのね。ポジショニングでも。そういったところに…何ですかね、そういう方を何人か特別に、その期間だけでもやっていこうじゃないかというようなお気持ちはありませんか。今年度じゃなくても結構ですよ。

○町長( 山梨崇仁君 )今の笠原議員のお話のようにですね、英国チームが近代美術館に行った。確かに話題になると思いますし、歩道橋に横断幕を掲げて「Welcome」と書くことも、やっぱり一番わかりやすいと思います。私も県の懇談会でですね、いろいろ皆さんインターネットでとかですね、言うんですけども、結局最後はのぼり旗がダーッと並んで、歩道橋におっしゃるとおり横断幕掲げられてるのが、一番選手からすると、お迎えしてくれてるんだなと感じられると思いますという、私もそのとおり思って発言をした経緯がございます。そういったことをですね、やっぱり取り組んでいかなければいけないなというふうにも思っているところでございますけども、最後に御指摘の部署をどうするということにつきましては、現状では秘書広報の、広報をつくる…広報誌をつくっているメンバーがですね、政策課では中心となり、また町の体育協会関係に一番つながっている生涯学習課が、そのスポーツの面から、英国とのコミュニケーション。ほかの国のチームについても、しっかり連絡を取ろうという体制を取ってございますので、お話しのように新しい展開をですね、彼らのほうに投げてみると、いろんな反応をもらえるメンバーがおります。若いメンバーすごく柔軟に考えられるので、その中で力不足…人手不足ですね。人手不足とか、もう少しメンバーが欲しいということになれば、おっしゃるように、もう少し強化をすることを考えてもいいのかなというふうには思いました。

○11番( 笠原俊一君 )携帯だとか、スマホ、フェイスブックだとかね、いろんな今の携帯機器を使いながら、あるいはパソコンを使いながらということはあるんですけども、そういったものを使えない方もいっぱいいるんですよ。葉山にはですね。ありとあらゆる葉山の町民の方々にそういったことを知らしめて、葉山って凄いとこだよと自らがね、自信を持ってお迎えできるような体制をつくるということが、私は葉山のおもてなしの原点なんじゃないかなと思います。また、いろんな英国チームがだしに使うと言ったら失礼になっちゃいますけれども、そういった方々が来られる。だから道路が狭いから何とかしなければいけないよとかね、そういった展開の仕方で、県・国に申し入れるチャンスでもあるんですよ、いろんな形で。警察と色々な商工会で協議しながらやっていくことに問題点が出たら、こういったためにも絶対必要でしょうという言い方が、そういうチャンスを生かしながら、いろんな方面に持っていくことというのが行政手腕。我々も思いっきり応援しますのでね、そういったものに持って行きながら、できないことを成し遂げるということをやっていかれるといいじゃないかなと、私は思っています。

 私はも過去色々な事をやっていまして、できないと言わない。なせば成るというような思いで、何とか知恵を絞ってやっていこうじゃないかとやった経緯もあります。できないことはできないんだと諦めちゃだめですよ。やっぱりやってね、とことんやって、どうだとやっていると、どこかでね、その努力を見ていて応援してくれる人もいますし、いいアイデアをいただける県・国の方もいられますし、それをいい形でまちづくりに反映をしていただきたいと思います。

 話は変わりますけれども、逗子・葉山ライオンズクラブでは、葉山を気持ちよく歩く、あるいは車で走る通勤・通学の子供たちが、雨の日に、狭い歩道の草が足を濡らして邪魔になったりしないように。また、車と歩道の間に伸びた草にごみが絡まっている。こんなことから、昨年の10月に長柄交差点から御用邸まで、国道134号線の清掃を行いました。しかしながら、人数が少なかったということで、かつてボンジュールさんがあった葉山トンネルというんですか。あそこまでしか、約3時間つくって、軽トラック2台分のそういう雑草。そういったものがあったんですね。それをもう一回もっと続けてやろうじゃないか。仲間が通って、俺たちがやったやつ、凄く綺麗になったよ。ライオンズのジャンパーを着ているとね、よくやってくれたね、暑かったでしょうって声かけてくれる人がいたんです。この18日に日曜日、決行いたします。ぜひとも皆様のお力もいただきたい。そして、前回、その軽トラック2台分の、雑草を町のほうに処分して頂き、ほんと助かりました。

このようにね、話はまた飛んでしまいますけども、各家庭で来客があるとき、まず一番初めにすることは、玄関の掃除、あるいはトイレの掃除、靴を並べる。こういったことが各家庭のおもてなしの原点。そういったおもてなしの原点ということをぜひとも参考にして、来るべきオリンピックに向けていろいろな知恵を絞って、おもてなしの原点というのは何なんだろうな。行政でできること、民間でできること、みんなでやること、それをリーダーになって旗振りの先頭を切っていただくのは町長、我々はその横に、あるいは前に、後ろに、持ち上げながら一緒にやりますのでね、ぜひともそういう意味合いで、いろんなことを知恵を絞ってやっていただきたい。これは私、本当は総括質問で、総括質問用にやろうと思っていた全部質問なんですけども、諸事情でやらなかった。ましてや、ちょうど風邪引いて、やらなくてよかったなと思ってますけども、それを一般質問用に、きょうは1個1個説きながら、来るべきオリンピックに向けて、この葉山の知名度と、町長が施政方針で描いたものをぜひとも実現するための姿勢、そしてその計画の問題点、これをあえて卒業する2部長、耳が痛かったでしょうけども、最後までうるさいやつがいたぞということも、将来のあなたたちの糧になるんではないかと思って、あえて言わさせていただきました。ちょうど、もう少し早く終わる予定だったんですけども、終わります。ありがとうございました。

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