逗子葉山ライオンズクラブ隣接市の横須賀を母港とする空母ジョージ・ワシントンの乗組員は、フィリピンにおいては、福祉施設の補修や塗装等を行うなど逗留した各地でボランティア活動を続けているが、我が国でも同様の活動を展開したいと望んでいる。
こうした意向をクリスチャンであるエスター金子Lを通じて知った我々は、同活動の中心的存在である従軍牧師のソング氏と打ち合わせ、まず手始めに4月27日、相互信頼の基礎を築くため葉山町のほぼ中央に位置し相模湾を一望する仙元山ハイキングを試みた。当日はソング牧師以下乗組員21名に、我が方からも葉山町国際交流協会(以下HIAと略す)のメンバーを加えた11名が参加した。合計2時間半ほどの、我々にとってはハードな登り降りであったが、若く普段から身体を鍛えている彼等は身軽に登り降りし、途中樹間から富士山と江の島が見えた時は歓声を上げてシャッターを盛んに切っていた。美しい自然に恵まれた葉山に自らの故郷を重ね合わせ、懐かしがっているものも多かった。下山後、近くのレストランでいろいろと話し合ったが、中にはテキサス赴任の経験のある人が同郷人とめぐりあい、大いに話が弾んだという。この席で今後のボランティア活動や相互交流の進め方について相談した。
続いて5月25日には、町を挙げての運動である「クリーン葉山」が行われ、多くの町民や小学生、各大学ヨット部員らが参加する中、我がLC、HIAおよび米軍側17名が参加し、森戸海岸でごみやガラスの破片等を拾い集めるなどの清掃活動に従事した。その時に同作戦のリーダーを務めた山梨崇仁町長からは、多くの米国人が葉山の海岸清掃に参加してもらえ、葉山町民の清掃意識を一層高めたと大いに感謝された。
今後は8月下旬にウィスキーのラッパ飲みをするような水兵がときどき見られる逗子海岸のパトロールや清掃に参加するとの約束を得ているほか、10月開催が予定されている「はやまふるさと広場」や「逗子市民祭」への協力、さらに当クラブ主催のクリスマスのイベントへの参加を呼び掛けるなど、交流をさらに深化させるともに手を携えて地域の社会貢献活動に励んでいきたい。もちろんこうした活動と並んで、彼ら乗組員に風光明媚な逗葉地区を案内し、その素晴らしさを楽しんでもらえるようにも努めていく所存である。
更新日:2015年03月28日