更新日:2025年08月07日
北海道沼田町視察報告 尚政会 笠原俊一
2025年7月9日 尚政会議員四人と中村議員5人で北海道沼田町訪問した。視察目的は沼田町の移住定住支援策です。
少子高齢化が進む近年、人口減少に伴い行政サービスの向上が地方自治体の生き残り施策となる。民間企業の調査では好位置であるが、情報が得やすい時代では営利目的の企業情報でない、住民の生の声が移住定住のカギになると考える。葉山町でも子供たちの教育施策や高齢者支援策は当然だが、町内の働く場所や近隣市への通勤者、高校・大学への通学の利便策など様々な課題に対応した町が生き残ると考える。こうした課題に取り組む町の視察でした。
沼田町は北海道第2の都市、旭川市の西に約45キロ、留萌市に隣接する町で人口2,739人、1,432世帯、面積2873.35㎢です。葉山町の人口の約11分の1、面積は約17倍であり、さらに広大な森林や田園に囲まれた町で気候や風土も葉山町と異なり単純に比較することは難しいが、移住定住施策の取り組み姿勢は大いに学ぶべきと考える。
沼田町は平成11年移住及び定住の促進に関する条例をもとにスタ-トした数々の移住施策が展開されている。配布資料では、「ちょうど良く、程よく便利な町として豊かな森林と田園風景に抱かれた小さな町。ホタルの里、夜高あんどん祭り。主要産業は農業でトマト、お米が有名で住民はゆったりのんびり暮らしている」と紹介する説明や資料をいただき、さらに「北海道沼田町での新たな暮らし情報ブックレット子育ての町沼田町」では、空き家を魅力的な住宅にリノベ-ションして提供するなどの斬新な施策が積極的に展開することで町民の方に末永く暮らしてほしい。また新しい住民を募りたいとしている。
そのためには仕事・住居・子育て・教育・医療や保険・介護など自身と家族の生活を取り巻くすべての納得と満足を満たすための施策充実に尽力しなければならない旨の記載がある。
現在、石狩沼田駅を中心に500mの範囲に町内を歩いて暮らすことができるまちづくりプロジェクト推進中で、小中学校や医療・介護施設・スパ-マーケットなどの町民に必要な都市機能や施設を移転・建設を進めている。
3か月の移住体験事業では戸建と集合住宅が提供され家賃は月額30,000円から33,000円(光熱水費,Wi-Fi込み)で体験でき、滞在期間中のお米「雪中米」が食べ放題でその他にも様々な体験メニュ-があるとのこと。
また、住んで快適住まいる応援事業では、住宅新築、中古物件購入、改修に奨励金給付があり、若い人ほど奨励金が多くなる制度(一例では子供1人につき50万円の奨励制度)や20歳代の新婚子育て世帯が家を建てると最高570万円の支援制度がある。
保育料の無料、医療費は高校生まで無料、高校生の通学助成金月額10,000円、町外通勤者手当など。そのほか子供支援では小学生になると毎年60キロの雪中米が支給されるとのこと。
職員説明ではふるさと納税は17億から20億円の寄付金があり、沼田町の年間歳入総額約77億円規模では地方交付税25億円(6年度資料)の次に大きな財源である。数々の移住定住施策の効果から北海道住みたい田舎ランキング7年連続1位とのことでした。