更新日:2022年10月05日

議会活動

令和4年9月総括質問

コロナで3年間で1年分の事業消化

○9番( 笠原俊一君 )おはようございます。9番 笠原俊一でございます。非常に今の飯山議員の質問と似通った部分が入ってくると思いますけれども、また私の観点で、議長の許可を頂きましたので、尚政会を代表してこれから質問をさせていただきます。

 私の総括質問は、町の財政状況や事業推進など、細部にわたりチェックをされた監査委員の意見書を重要視し、提出された意見書を参考としております。また、町長の施政方針で示された各事業の執行状況も大切な視点であります。さらに、令和3年度は総合計画、残りの4年間の後期基本計画始まりの年度とも重なります。そして、稲垣教育長にとりましては葉山町の教育行政に携わる初年度でもございます。また、令和2年度当初から、人類史上最悪な病原菌であるコロナウイルスが蔓延し、社会生活や経済活動全般にわたり多大な影響を与え、人々の暮らしや働き方にも大きな変革を余儀なくされた2年目にも当たります。税収の不透明要因や各事業コストの不確定要因など含め、当町の事業の見直し、中断や延期も多方面にわたり、令和2年度、3年度、4年度の町長施政方針、また、2年度、3年度、予算や決算等、3年間の事業が1年分にまとまってしまったような計画や決算の内容であるんではないかと、このように感じるのは果たして私だけでしょうか。

 こうした思いから、少々前置きが長くなりますが、質問を展開をさせていただきます。1年前の令和2年度決算の監査意見書の中では、令和2年度は令和2年1月から全世界に広がった新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2回の緊急事態宣言が発令された中での事業執行となった。新型コロナウイルス感染症が広がるのを防ぐため、新春の集いなど、多くの事業、会合、イベント、研修等が中止や延期を余儀なくされた。今後大きな財政負担が見込まれる大規模事業(公共下水道、クリーンセンター再整備、学校給食センター建設、公共施設再整備)については、コロナ禍における税収減が見込まれることから、令和3年5月頃から6月頃に明らかとなる税収の状況を確認してから検討を進めたいとの理由で、令和2年度中の事業執行は公共下水道事業を除き、延期をされました。大規模事業を行うため計上していた予算については、補正予算等により減額措置が取られました。また、コロナ対策に関わる町民生活を守るため、支援事業が多数行われました。また、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける町民生活の支援策として、事業者への持続化給付金、ひとり親への支援、バス・タクシー事業者支援などとともに、学びを止めないプロジェクトの立ち上げ、給食費の無償化、町外に通学する生徒・学生への通学費の補助金…補助など、支援が行われたことは評価する。今後とも支援の継続を希望する。他方、このような支援の実施、プロジェクトチームの結成などが、従来の業務に加え業務が増えることになることから、職員に過重な負担とならないよう、適正な職員配置、確かな体制づくりに努められたい。併せて、よりよい職場環境を実現するため、引き続き改善を図られるよう希望する。このようにまとめの部分に監査意見が述べられています。これは令和2年度の決算に対する監査の意見書でございます。

 さて、そこで質問をこれから展開をさせていただいていきます。令和2年度の監査意見書にもあるとおり、令和3年5月から6月頃が税収状況の判断としている。このことから、令和3年度、今回の決算になりますけれども、町長の施政方針は第1回定例会直前の提案となっておりますので、3年間…3年度の施政方針では、税収状況の判断がまだできていない中での方針であり、2年目のコロナ渦中での厳しい行政運営、覚悟のスタートと私は理解をしておりますが、このことに間違いはないでしょうか。

○町長( 山梨崇仁君 )おっしゃるとおり、年度ではなく、年度途中の1月にかけてまとめをしておりますので、おっしゃるとおりでございます。

○9番( 笠原俊一君 )先ほど言いましたように、令和3年度の町長施政方針の中では、まだコロナで予算が確定をしてない。まだ分からない、はっきりと分からない、こういうような状況下での事業の推進を余儀なくされてしまった。非常に御苦労された、私は思いますし、こうしたコメントが今年度の監査の意見書にも述べられておりますし、その中の、町長をはじめ執行部役員、また職員全般にわたりましての御努力に対して、まず私は敬意を表したい、このようには思っております。

 さて、そこで2つ目の質問に入っておきます。質問の2つ目として、令和3年4月からは葉山町第四次総合計画の後期基本計画4年間が始まる年と重なってしまいましたが、この計画への影響はいかがでしょうかという中で、今、飯山議員の質問に対して財政部長のほうから、第四次総合計画の後期財政計画できていないと、このような発言もございました。この後期基本計画、令和6年までの計画でございますけれども、これへの影響といいますか、先ほど言いましたように、この計画の充実というものはどのようにお考えでしょうか。場合によっては、総合計画は町の最上位の計画でありますし、これをなおざりにすることは許されない、こういうようにも思っていますので、その考え方、いつまでにこういったものをしっかりつくるのか、こういうことも併せてまずお伺いをしていきたい、このように思います。いかがでしょうか。

○政策財政部長( 町田 伸君 )令和3年度が第四次総合計画の後期基本計画のスタート時点になってございます。その計画策定の時点では、少なくともこの新型コロナウイルス感染症の蔓延というのは全く想定をしていない中で策定されたものですので、平穏な状態で葉山町が町民サービスをどのようにやっていくかというグランドデザインを描いたものでございます。結果、新型コロナウイルス感染症が長引いて、令和3年度以降も大きな影響を受けてる中では、総合計画に定めている事業レベル、事務事業レベルにおいてもできないものが多発してるような状況になっております。

総合計画に連動する形で中期財政計画も策定をして、令和6年度までの期間で策定をしておりますが、先ほどの飯山議員のお尋ねにもありましたとおり、総合計画の事業を実施できない、結果、歳入歳出に計画と乖離が生じておりますので、こちらについてはこの期間の範囲において、令和6年度までの範囲において何らかの形で見直しを速やかにしたいと考えております。

○9番( 笠原俊一君 )財政部長のほうから見直し等々が早急に必要だというお考えは頂きました。町長も当然そういったものが、町の一番上の計画でございますので、十二分に、大変なまだ時期でございますけれども、それも考慮してお考えを頂きたいと思います。また後ほど私の考え方の中でも、先ほどの飯山議員同様に、ウクライナ…ロシアのウクライナ侵攻におけるこうした活動といいますか、ことから、世界経済が非常に逼迫してきている。そして、御多分に漏れず、日本の中でも物価の高騰が余儀なくされて、いろいろな消費者物価が10月頃から上がってくるというようなものも聞いております。そうした中で、またコロナからロシアにおける侵攻の影響なのか、また予算組みができないじゃないか、このようなことも非常に懸念される昨今でございますけども、いずれにしても、コロナウイルスにつきましては変異を繰り返しながら終息するという、完全な終息ということはもうあり得ないだろうというように私は思っておりますし、こうして皆さん方と議論をする中でも、マスクを取って大きな声で、みんなと手を握りながら話ができる機会というのは非常に難しくなっていると、このように私は推察をさせていただいておりますけども、財政担当をつかさどる町田部長については大変な厳しい状況下に置かれると思いますけども、まずこうした世界情勢、前回私は総括質問で情報の収集が大事だよと言っておりましたけれども、そうしたことの分析だとかをもって、今後の展開についてはいかがお考えでしょう。先ほどの1番にも話をされておりますけれども、私のほうとしても、非常に厳しい財政下ですけれども、この件について、職責としていかがにお考えなのか、まず聞いておかなければいけないと思います。いかがでしょう。

○政策財政部長( 町田 伸君 )今、笠原議員がおっしゃっている世界情勢の影響が町の財政に与える影響は少なからず生じてくると思います。ロシアのウクライナ侵攻によって、一例を挙げると…一例といいますか、一番大きな懸念されることは、先ほどの飯山議員にもおっしゃってましたけれども、インフレ、言葉を変えれば物価の高騰によって住民の生活に大きな影響が既にもう出ております。電力、ガス、食料品等の価格高騰、こういったものは町民の生活に直撃をしておる状況でございます。先日の補正でも、交通事業者にまず燃料等の支援ということで補正をさせていただきました。これからですね、そういった影響は短期的に収束するものではないという想定の下ですね、財政運営をしていかなくちゃいけないということで、より高いアンテナを張って、国のですね、臨時交付金も追加で国が予算化するやに聞いておりますので、そういったものを漏れなく活用しながら、町民の生活に活用していきたいというふうに考えております。

○9番( 笠原俊一君 )非常に世界情勢が混沌としてきている中で、余談な話に、決算からちょっと逸脱する部分ありますけれども、燃料の問題でもって、日本がかつて大東亜戦争、第二次世界大戦に突入したという事実もありますし、この燃料の問題、あるいは電力、全ての問題ですね、そうしたものから世界情勢が非常に今後大きな変動があるやなしやということも想定のされるようなこともありますので、ぜひとも我が町としてもいろいろな情報については集めておいていただきたい。そして、住民の安心・安全のためにも努力をしていただいて、よりよいまちづくりのためにもなお一層の努力をお願いをしたいと、このように思っているところでございます。

 さて、質問の3つ目とさせていただきます。令和3年度事業はさきにただしたとおり、税収状況の判断のつかない段階での予算組みとなった、このことについては今、御答弁があったわけでございます。地方交付税全体比率の中で3.3%、前年は4.9%、国庫支出金17.0%、前年度33.2%、これは歳入全体構成比率としては3年度も高いわけでございます。先ほどの1番議員の質問から分かる部分でもありますけれども、コロナ禍での特別な支援事業の予算として私は捉えておりますけれども、これでよろしいのでしょうか。いかがでしょう。

○政策財政部長( 町田 伸君 )おっしゃるとおり、令和3年度の歳入の例えば国庫支出金につきましては、様々なコロナ対策に国策として実施した給付金等の財源として交付されたものも多く含まれております。普通交付税の増額等につきましても、コロナの影響によって地方税収の落ち込みを想定した上で国が算定して地方に支出したものですので、議員おっしゃるとおり、令和3年度の歳入増につきましては、コロナの影響を踏まえた、結果的にコロナの影響で増額したものと認識しております。

○9番( 笠原俊一君 )先ほどの1番議員の質問の中でも財政収支比率の減少、非常に好ましい、投資的な部分に費やすお金が増えるということで、非常に好ましいとは思うんですけれども、一つの考え方として分母が増えた、このようなお答えがあったとおり、私もそのとおりだと思うんですね。分母が増えなかったらどうなのか。経常収支比率は下がってこなかったんじゃないかな。流れの中で飯山議員のデータだとか見ると多少下がってきた、これはかつての首長さんの努力によって、多少なりの落ち込みはあったわけですけども、今回の経常収支比率の下がりというのは、明らかに分母が増えたということであって、また、その分母が増えた、そして投資的な問題に使えるんだというお金が、現実問題としては令和2年、3年、4年についても、それを回す事業自体が滞ってしまった、このような会計状況だったというふうに思います。使いたい、そして計画どおりいろいろなものに投資をして、町民サービスに寄与したい、こうした思いは私たち議員も変わらない部分でございますけれども、町長としても非常に苦しい決断を迫られていたことであると、私は推察をしております。

そして、質問の4番目に入らせていただきます。先ほども1番が話をしていたとおり、この決算書の監査意見書の中でも、基金残高のことに触れております。先ほどの4年度の補正予算、これは私は度外視というかね、3年度の決算だけで質問をしていきますけれども、令和3年度末基金の財政調整基金12億2,941万1,026円、公共公益施設整備基金12億1,564万5,804円の基金については、どのような人の計画をお持ちなのでしょうか。先ほどの第四次、後期の総合計画にこれを反映していくのか、それとも、これからつくるという多分お答えだとは思いますけれども、こうした基金の運用。大きな事業をするのは基金だけではないわけですね、国の補助もあるだろうし。先行きが非常に見えない中でのことではありますけども。こうした大きな基金を持ってればうれしい、そうじゃないわけですね、行政の場合は。個人個人だとお金がたくさん持ってれば非常にうれしいということがあるかもしれません。ためるのが好きな人もいるかもしれません。しかしながら、行政の場合はそのためたお金、あるいは持っているお金を町民の生活に、いかに快適で暮らしやすいか、そういったことのものに使って初めて生きたお金の使い方になるし、それが首長の責任でもあろうと思いますけれども、こうした蓄えた基金の振り分け、本来的には後期基本計画、財政計画の中でどうなっているんだ、示してほしいと、こう言いたいとこですけど、多分先ほどの発言を見てもまだできてないことなんです…ね。ですから、決算の委員会の中では、これから委員の方が選任されて質問をしていくでしょうけども、こうしたお金、どういう分配方式の中で使っていくのか。町民のために使っていくのか、これは示すことがいつ頃までならば示すことができますか。後期基本計画が平成6年で終わってしまいますし、町長の任期もそれと同時だと私は考えておりますけども、どういうふうに、どの時点で示していただけるのか。いかがでしょう。

○政策財政部長( 町田 伸君 )笠原議員おっしゃるとおり、基金残高が非常に従前に比べると積み上がっている状況にございます。いろいろな不確定要素、コロナの影響もあって、結果的にこの30億を超える基金残高に到達しておる状況でございます。現にですね、平成30年に策定した中期財政計画上ではですね、財政調整基金は5億円以上、公共公益施設整備基金については6億円以上、「以上」という言葉をつけておりますが、それにしても非常に乖離が生じている中で、実際の計画と実情が非常に大きな差が生じておりますので、先ほどの答弁の繰り返しになりますが、今年度中に、遅くとも今年度中には大規模事業を見据えた、想定したですね、財政推計は組み直しをしたいと思います。それをもって今後の、何ていいますかね、やりくり、収支、お金の使い方等については皆様に御説明できるのではないかというふうに考えております。

○9番( 笠原俊一君 )5番目の質問として分けてね、私は思っていたんですけども、積立基金と定額基金合わせて、令和3年度末現在高36億1,649万8,433円、こういうふうに示されております。後期基本計画の終了時までに大型事業への取組と、事業計画収支案はできているのかという質問を展開していくつもりでもいたんですけれども、今、財政部長のほうからは発言がございましたので、それを信じてお待ちするようにしていきたいと思います。

町長のね、施政方針だとか、この財政積み上げた基金の使い方ということにいろいろな方が、議員が質問したときに、将来的に大きな、先ほども言ったような大きな事業がこれからめじろ押しでやらなければいけない、だから積み立てているんだというような回答は何回もしているんですけども、そのお金の分配方式、どの程度国の補助があって、どの程度この基金はこちらに回す。全体的には非常に大きな、36億余りのお金をね、どのように分配していくのかということが問われるときがもう来ていると、私は思っております。非常に難しい状況下であるのは分かります。しかしながら、それをほっといて、ただただ基金に積み増していくということだけでは、無策と言うより仕方がないと私は思っておりますので、ぜひとも優秀な職員さんがいられる中で、町長も決断をされる3期目、今、3期目でしたね。その大成としてね。また、町制の100周年に向かってということもよく言われていますけども、そのためにも町民サービス、あるいは町民の安全・安心のための費用、あるいは子供たちへの投資、将来への投資というようなことも含めて、ぜひともきちっとした財政計画を立てていただくように希望いたします。いかがでしょう、町長。

○町長( 山梨崇仁君 )全くもっておっしゃるとおりだと思います。お金があるとき、ないときかかわらずですね、やはり計画行政というのは大前提になりますので、随時更新をしながらということにはなります。また、御承知のとおり、昨今のこの経済情勢、世界情勢の変化というものが私たちのところにも、先ほども「直撃」という表現をされていらっしゃいましたけども、受けておりますので、更新を頻繁に行わなければいけないのかというふうにも思いますが、また、そもそも日本円に対するその価値についてもですね、これから大きく変動することも考えますと、様々な不確定要素があることは間違いないと思いますが、それでも行政としてはなるべく皆さんにお示しをしながらですね、随時随時の更新をためらうことなくしながら、計画に基づいてこれからの行政を進めてまいりたいというふうに思います。

○9番( 笠原俊一君 )よろしく計画を立ててお願いをしたいと思います。私はこの次の質問でね、非常に町長に嫌みを言いながら、町長はそうした基金をね、幾らため込めば気が済むんだと、こういうような質問をしようと思ったんですけども、やめておきます。ぜひとも計画性を持って、必要な部分ためてください。そして、また、国に対しても要望していただいたり、先ほどの飯山議員からいろんな角度での発言もありました。近隣市との、首長とのね、うまい関係で、一つの町が一つのお金だけは出すんじゃなくて、いろいろ知恵を絞って、手を携えて、いい事業を、町民のためになることであれば町独自でやらなくてもいいんじゃないのというような思いもありますし、昨今のいろんな企業との提携というんですかね、いろんなやり方も、いろんな頭脳を使いながら事業推進を図ると、こういうようなことにも乗り出してるわけですから、ぜひともよろしくお願いしたいと、このように思います。これはいろんな、環境部だとかいろんな部署にこれからね、下水道、ごみ処理、学校の給食センター、いろんな部署に、町だけが考えるんじゃなくて、業者と、あるいは地域の越えた隣の町と、総合的に考えていかないといけないんじゃないかな。葉山の町だけじゃないよ、一緒になってやろうよという人がいるんじゃないかなと私は思うんですけども、そういう多方面的なお考えというものはどのようにお持ちでしょうか。町長と教育長に、両方にお伺いをしたいと思います。いかがでしょう。

○町長( 山梨崇仁君 )まず、今、進めているクリーンセンターの再整備のようにですね、まさに逗子、鎌倉との連携の中で今回国に循環型社会の形成として認めていただき、町の役割を果たすべき、今、クリーンセンターの再整備にかかっております。このように、広域でなければならないということは国も十分認めている中で、町としてもですね、近隣とともに手を携えているとこではありますので、先ほどの、若干繰り返しになりますが、例えばインフラの今のごみの処理の話だったりとか、下水はこれからですが、であったり、また医療関係、福祉関係においてもですね、広域連携することでその質が上がっていくものに関しまして、また効率よく財政出動を行うことなくできるものに関してはどんどん進めていくべきものというふうに思います。ただ、全てを進めていくわけにはいかないと思います。一定、例えばソフト面であったりとか、葉山町ならではの文化・慣習というものを守っていくことも当然大事だと思いますので、そういった面については町独自というものをしっかりと失うことなくですね、まさにアイデンティティーを守るような政策というものも一方で持たなければいけないとも思います。これに関しましては葉山町の中にもですね、海に接する地域や山を多く彩る地域と、それぞれ地域性もありますから、町の中ですらですね、それぞれの地域の慣習や考え方というものを大事にしなければいけないと思いますから、そういう意味では近隣とも手を携えるべきところは携え、そうでないところについてはしっかり町の独自性を保持するという考えをしっかりと私たちが持つということがとても大事なことだというふうに思っております。

○教育長( 稲垣一郎君 )お話があったとおり、教育の観点で言うと、お金がかかるところの部分というのでお話を申し上げますと、当然給食センターのお話がありですね、さらに今後学校の施設の老朽化に関わるところで、これをどうしていくのかというところも当然出てまいります。そういう中で、前もお話ししたとおりで、通常の、ただ学校を再編するというだけではなくてですね、複合施設、町民の方々がお使い頂けるような施設をどう造っていくのかということも、これ当然必要な話になってまいりますので、これにつきましては、逗子それから三浦含めてですね、広域の連携をどうしていくのかというところは、これ当然想定しながら進めてまいることになると思います。

 さらに言いますと、議員もよく御質問頂けるところだと思いますけれども、いわゆる町の公園の関係ですね。ここにつきましても単純に町の方々だけがお使いなわけではなくて、近隣の方々も南郷公園を含めてたくさんおいでいただいています。こういう方々がどんな形で使っていっていただいているのか。また、より効率的に運営していくためには、行政オンリーで大丈夫なのかというところも含めましてですね、今後のところで展開を考えさせていただければというふうに思います。

 お金の話でないところの話をしますと、教育については御承知のとおりで、実はもう新聞報道等でお分かりのとおり、教員の数の問題、これに関してのところと質の問題、相当いろんなことを言われ始めております。ここについては既に、逗三葉というふうに申し上げますけれども、逗子と三浦と葉山のところの教員間の交流、人事等々含めて、研修もですね、含めて、既に広域連携化を始めているというところは、これはちょっとソフト面ですが、お話を申し上げたいと思います。

○9番( 笠原俊一君 )もう一つ質問してから稲垣教育長のほうに質問をしていきたい。この前段として今質問をさせていただきまして、お答えを頂いたわけでございます。

 さて、もう一つ町長のほうにお伺いしたいんですが、このコロナ禍によって社会環境や仕事の環境、また、IT技術の向上だとか、地域の、地方で暮らしながら仕事ができるようになる。そして先ほど、やはり1番議員が固定資産税の課題を質問されてました。そして、そのマイナス要因としての空き家対策、個々具体のことにも触れて質問をされていました。私は葉山町でもこのIT技術の進展というんですかね、テレワークというんですか、リモートワークというんですかね、こうしたことから、葉山への移住が非常に増えていると。これはニュースだとか、いろんな住みたい町だとか、職住接近というようなことも含めて、質問をされたり、見ているわけでございます。そして、もうかつてサテライトオフィスト構想というものが、コンピューターが発達したときに、首都圏に近い、1週間に1回銀行行ったり、会社に行ったりということの中で、サテライトのオフィスというものを構想した方がいらっしゃいます。もう御存じのとおり、山梨町長がよくお写真だとかを頂いてる方がリーダーになって、そういう構想を持ち、一色の場所にそういった施設を建てられたのが、もう20年以上前ですね、先見の明が非常にある方がいた。そうしたこともあります。

 さて、私の質問なんですが、その移住者が増えた、あるいは財政的に増えた、減った、そうしたものの資料というものが令和3年度の決算の状況の中であれば、また決算の委員会がいろいろな質問を展開する中で、いろいろな部署から、ここの部分がそういったことに当たるよというものが判断できる箇所があれば、ぜひとも、今ではなくてもよろしいんですけども、質問の特予算、決算特別委員会の中でお示しをしていただければと思います。例えば、転入が増えたということで、転入・転出の件数、あるいは、学校の分野では学童数の変化、そうしたこともどこかの部署でこういった資料にあるよ。それに伴って、町税収入の動き、先ほどの固定資産税の増、そういったことにも影響がこれから出てくるんじゃないかなと思っていますし、そうしたときに、財政が厳しい中での知恵の使い方、先ほど町田部長はおっしゃいました。空き家対策というものをやらなきゃいけないんだよということを言われました。では、それはどういうふうにしていくのと。今後来年度の予算、あるいは計画、今後の計画の中に部長自ら答えた部分をどうやって解決していくのか。これはお一人だけの発言ではなくて、町全体で考えることではないかなと思っていますが。

さて、いろんなその変化の状況については、決算の委員会の中でその部署部署でお答えができるものがあるのでしょうか。いかがでしょうか。両方の長にお伺いをまずしたいと思います。いかがでしょう。

○町長( 山梨崇仁君 )主にはですね、住民の動向がお分かり頂けるように、福祉部の町民健康のですね、ときに御報告の資料として出させていただきたいと思います。まず、このコロナ禍における約3年間のですね、住基上の人口の動向につきましては、もう少し大きく変動する予測がかつてはありましたけれども、ほぼ微減、現行減少にありますけども、微減で人口減少が今、葉山町では起きていると思います。一方、世帯数に関しましては、この3年間でむしろ増えておりまして、1万4,500から1万4,700…今は600半ばですけども、世帯数が若干増加傾向にあるということで、不動産関係の方々からはもう売る家がないんだということの裏づけが、そういう意味では世帯数の増加なのかなというふうには思っております。こちらにつきましても、住基の動向で把握することができますので、お示しをしたいというふうに思います。

私のほうから、ほかに学校のほうにつきましては学校でお聞き頂きたいと思いますが、なお、改めて、子供は子ども育成のほうで母子手帳の発行数だけでもですね、皆様にお示しさせていただきまして、少子化、葉山の町における出生率…率ではないんですけども、手帳そのものがどのぐらい減ってるかということもお示しさせていただくことで、町の動向の参考になるんじゃないかというふうに思います。以上3点出させていただきます。

○教育長( 稲垣一郎君 )お答え申し上げます。学校についてはですね、転入学については確実に数を押さえておりますので、その分についてのところの数をお示しすることは可能だと思ってます。ちょっと聞こえなかったですか。申し訳ないです。転入学等の数につきましては、毎年のところでしっかりと各学校ごとに押さえておりますので、これについてはお示しをすることは十分可能です。ただですね、町長のほうからも話がありましたが、実際問題、これから先にどんな形での物の考え方で児童・生徒さんたちが数が変動していくかということにつきましては、やはり世帯数含めてのところとの関係性がございますので、簡単には申し上げられませんけれども、物の考え方としてのところはお示しができるんじゃないかというふうに思っております。

○9番( 笠原俊一君 )ありがとうございます。ぜひとも委員会の中でもお示しをしていただきたいと思います。将来の財政に非常に関係していきますので。私の感想としては、そういった方が、若い方が引っ越してきてる、まだ学校に入っていない部分の人が来てるんじゃないかなという感想は思っています。ということは、葉山の高齢化比率も下がってくる部分も、将来的には出てくるんじゃないかな。将来に明るい希望の光がそこで見えてくるんじゃないかなという希望的なものを持っておりますので、ぜひともそういった情報の収集というものにも努めていただきたいと思いますし、これは将来のまちづくりのためにも人口動態だとか、そういったものは大変重要な課題でありますので、私の感想だけ、思いだけじゃなくて、それを裏づけするような資料で、データでもって分析をされたいと思います。先ほどの母子手帳の発行だとか、非常に、あ、それは私考えてなかったんですが、そのとおりだなと思いますし、もしそれが増えているということであれば、若い方が増えてきてるんじゃないかなという思いも、希望的な思いもありますし、そういったことも踏まえてぜひとも研究して、あるいは議会の何らかの委員会の中で、決算だけじゃないんですけども、お示しができるようなものとして持っていっていただきたいと思います。

 さて、教育長に、稲垣教育長のほうに少し質問をさせていただきます。令和3年8月2日から9月30日まで、令和2年度からは3回目の緊急事態宣言が発令された。まん延防止等重点措置は5月12日から6月20日まで、約三十七、八日間、令和4年1月21日から3月21日までの2か月間と記述が決算の中でもございます。休校の措置は、夏休み期間を除く日程で行われたと考えることから、緊急事態宣言の期間だけがまん延防止等重点措置期間の児童の対応と、こうしたことはどのようになったのでしょうか。伺います。

○教育長( 稲垣一郎君 )児童・生徒の登校状況のお話を差し上げればよろしいんでしょうかね。よろしいですか。(「はい。」の声あり)今のお話でまいりますと、昨年度のところの9月のところの緊急事態宣言においてのところではですね、学校におけるところでは、ちょうどGIGAハイスクールの、GIGAスクール構想の端末が全て配り終わったところでございますので、各校におけるところの部分で端末を持ち帰りながら、学校ではなくて、自宅のほうで学習を進めるということが中心になりました。ただ、学校によって必要に応じて時々学校に来させるということも当然ございましたので、全ての学校が毎日どのような状況であったということではなく、トータルとして緊急事態宣言の折のところでは自宅学習というものが推進されたというところです。

 さらに、まん延防止措置の段階のところでは、特に学校についてはですね、通常の学校の授業を行っていくという形のところで県の教育委員会からもお話がございました関係がございますので、児童・生徒については時折々、学級閉鎖、学年閉鎖等は個別にはさせていただきましたけれども、その間、全体として授業を止めるということは当然しておらないというところでお考え頂ければと思います。

○9番( 笠原俊一君 )ありがとうございます。ということは、私が質問したとおり、緊急事態宣言の発令のときは休校だよと。まん延防止の重点措置のときは学校はやってたよ、こういうことでありますね。そして、休校中の子供たちの授業活動についてはGIGAスクールと、そういったことであるということの答弁だったと思います。それは私のほうも大体想像はしておりますし、監査意見書の中でもありますので、そこから質問を展開をさせていただきます。

 まず、そのGIGAスクール、オンラインでの教科日程という全授業は解決できないですよね。それに対する問題というのは、この監査意見の中にもそうした問題点というものがあるということで…あ、これ最後のとこですね。コロナ禍の副産物とは言わないが、ある科では…あ、これは教育長じゃないな。役所のほうです。失礼しました。教育委員会のGIGAスクールは懸案事項であるものの、オンライン授業などが軌道に乗ってきたとの報告があったという締めの中であるわけですけども、このGIGAスクール、いい意味で軌道に乗ってきて、よく…いい部分と、あるいは授業内容によってはこれに対する問題が出てきたんじゃないかなというふうに思ってますけども、これでまず授業として成り立たないもの、例えば体育だとか音楽だとか、そういったものがあるんじゃないかなというふうに想像しますけども、いかがでしょうか。

○教育長( 稲垣一郎君 )議員の御指摘のとおりで、特に小学校の低学年のお子さんですとか、それから、教科によってはオンラインの状況の中で全ての授業がそのまま充足できたというふうには考えておりません。特にですね、小学校の低学年のお子さんにつきましては、朝起きた段階のところで、先生方がオンラインでホームルームを行うというところから恐らくスタートをさせていただいて、少しずつ少しずつその中で進めていった、つまり時間割どおりの形のものが緊急事態宣言のときに進んだということはこちらも考えておりません。ですので、まず小学校の低学年のお子さん、そんな形だと思っていただければと思います。

 それから、特に中学校におけるところでは、学習指導要領に基づいて、特に学習の面のところの遅延があるとそれは困るということでございますので、オンラインの授業は基本的には行っている。ただ、それだけではないという形ですので、当然紙ベースのものをメールで教員が送ったりしながらですね、テキスト等々のところで補填をかけていたというのが実態です。そんな形で御理解頂ければありがたいというふうに思います。

○9番( 笠原俊一君 )このオンラインを使うことによって子供たちの授業日数、カリキュラムというんですかね、それは消化はできたのでしょうか。まず。

○教育長( 稲垣一郎君 )文科の物の考え方からいけばですね、基本的に全てのところの学習指導要領のところに基づいた、また学校の中での学級編成、それから学校の中でのいわゆる教務レベルのものが全て終わったというふうには考えておりませんが、これについては文科のほうもトータル的にですね、様々なところを連携させながら、緊急事態ですので、物を進めなさいということになっておりますので、教務的にはここについては全て問題ない形で進んでいるということになっております。

○9番( 笠原俊一君 )町長のね、施政方針だとか発言の中にも、子供たちに関してはね、コロナが蔓延してしまって、修学旅行も行けない、子供たちの教育にも非常に、町の子供たちのそうした楽しみだとかにも影響を及ぼしてしまった、こういう反省とも取れる弁が多々ありました。葉山の学校については、葉山の教育方針については稲垣教育長も非常に熱心で、議員のいろいろな発言に対して前向きに、学校の授業だけが勉強じゃないんだという基本的な、子供たちは地域によって育てられるんだ。これは町長の考え方も非常に似ているというように私は評価をしておりますし、地域によって健全な子供たち、明日の葉山を支える子供たちはできるんだ。学校だけじゃないんだよということで、それが懸案事項の一つになってしまったんじゃないかなと私は思っているんですが、コロナがこれからずっとお付き合いしていかなければいけない。その中でどういうふうに展開していくのか。学校というのは親が楽をしようと思って、行けという気持ちのね、うちの娘なんかそういったことがあるんですけども、それだけじゃないんでね。友達同士の友情だとか、上と下との学年の差の中で、子供の数が少ない家庭でのね、いろんな関係を築く。将来に優秀な職員の方たちは地域にいろいろなお友達がいたり、葉山の町の職員のね、優秀な方たちはいろんな友達、兄弟も多い、こういう方が多いんじゃないかな。話の幅も非常に広い、知識も広い、こういう方が多いんじゃないかな、私は想像しているんですけども。学校というのはね、よりどころだと。子供たちの楽しみに行く場所であるし、知識だけじゃない、いろいろなものが埋まっている宝庫だというふうに私は思っているんですけども、そこら辺の稲垣教育長のお考えはいかがでしょう。

○教育長( 稲垣一郎君 )議員おっしゃるとおりでですね、これについてはこれから先の教育観というところになりますので、これまで何回も議会の場でもお話をしたとおりですが、知識偏重型の教育を日本は一定の時期、これはせざるを得ない社会状況がありましたので、してまいりました。ただ、これから先のところの教育、様々なことが世界でも起きている。さらに言うと、社会のいわゆる構造が変わってきている中で、知識偏重型の教育をしているだけでは、10年後あるいは20年後のところで子供たちがしっかりと生きていくことは恐らくできないと考えておりますので、そういう意味では、議員がおっしゃられたとおり、葉山の中では地域というところ、地域の住民の方、その方々の様々な知見もですね、学校の中に取り入れていただきながら、ただ単に暗記をする、知識の注入をするということではなくて、実体験をしながら、いわゆる探求型と申し上げますが、探求型の授業をしていく、そういう中で自分たちが本当に楽しく、わくわくしながら学習を進めていくような形の9年間に変えていけるのが一番よかろうというふうに思っております。

○9番( 笠原俊一君 )最後にね、まとめとしてね、まだまだもう少しあるんですけれども、まとめの中で健全な教育環境とオンライン教育の整合性をね、うまく図っていただきたいなと、こういうことで締めくくろうとは思っていたんですけども。その前にもう一つ、教職員のね、負担、そういったものはこれ非常にこの中にもね、教職員だけじゃなくて、コロナ禍におけるいろんな活動、仕事の中で、テレワークだとかいろんなことも取り入れてやりました。両方とも、教育委員会にも行政のほうも両方あるんですけども、職員の負担増というものはいかがだったんでしょう。まず教育長と町長に、この間のね、職員の負担増というのがどうなの。職員の健康状態や精神状態、いろんなことをトップの人は見てあげなきゃいけない。そうした観点、コロナの中で非常に職員も努力されてるし、いろんなことで、いろんな活動ね、違う知恵を絞ってのはずなんですよ。ですから、それの職員、あるいは教職員、これの負担増というのはどのように増えたのか、あるいはどのように解決をしていくのか。決算の中の書類の中では見えない部分かもしれませんけれども、大きな町の振興の財産でありますので、そこら辺のお考えをお2人にお聞きをして私の質問を閉じたいと思いますけれども、まずいかがでしょうか。教育長から、職員のほうに。お願いします。

○教育長( 稲垣一郎君 )御質問ありがとうございます。非常に重要な点でございまして、特に教員の負担増という考え方につきましては、コロナのスタートをした段階のところでの、そのときは私まだ葉山におりませんでしたが、そのときのことを考えるとですね、高等学校の教員の負担も非常に増えました。同じような形で、恐らく葉山の小・中の教員の負担も当然ながら増えたと思っています。これは何かというと、突然長い期間のところで児童・生徒が来れなくなった。そこに対してどんなケアをしていくのがベターなのか。さらに言うならば、そのときのスタートラインにはGIGAスクール構想の端末もございません。となれば、どうしていくのがいいのかということを非常に各校の中のところ、あるいは当然教育委員会とも議論をしたと思いますが、先生方の様々な発想において、恐らく子供たち、保護者の方とできるだけ綿密に時間を取りながらですね、恐らくこれは電話等々のところでの連絡が多かったと思います。これは考えただけでも非常に負担増です。ただ、それが順番順番に長くなったということがよかったわけではありませんけれども、結果的には昨年度になってからのところはですね、端末が基本的には一人一人で使えるように子供たちがなっていった。さらに言うと、教員のほうもそれに応じた形で技術を少しずつ身につけていった。結果、その間のところでは、御指摘のとおり、働き方改革という物の考え方が社会全般の中で出てまいりました。教員も非常にブラックだというふうに言われて、何とかせざるを得ないという中で、客観的な形で葉山の中でも一人一人がですね、どれだけ時間が費やされているのかという、労働時間をしっかりと客観的にこちらのほうが収集をする。先生方にとってみれば自分たちでも見れる状況になりました。

そんな中でですね、自分たちの働き方も変えていこう、もっと言うならば、より効果的な、効率的な、先ほど議員おっしゃっていただいた、PCを使いながら子供たちにより効果的な授業を考えていくべきだというふうに物の考え方が変わってきております。そういう中ではですね、本年度になってというよりは昨年度以降、徐々に先生方の意識も変わりながら負担は減りつつあるというふうに、客観的には申し上げておきたいと思います。

○町長( 山梨崇仁君 )まず、コロナ禍の始まったですね、2020年から思い起こしてみますと、当初消毒薬がなかったり、マスクがなかったり、また、夏の海の時期には海の家、海水浴の設置をどうするのか、もちろん設置はしなかったわけですけれども、地域の方々からは海を楽しむ、都内やですね、関東近郊の方がいらっしゃることに対して、それを止められないのかということが多く寄せられました。年が明けてみますと、今度はワクチンが春から来ると言われながら、それがまたずれにずれてですね、結果的に6、7月から葉山町ではワクチン接種ができたわけですけれども、その間、多くの町民の方から不安を寄せられる声というのが多数あったことをですね、よく記憶をしております。私自身、葉山町の社会というものに関して非常に、社会が壊れるんではないか、分断されるんではないかという恐怖を持ったわけですけども、その中にありながらですね、日々、例えば窓口で福祉をはじめ、住民票の発行、税務の処理、まさにクリーンセンターにおいては皆さんのお宅まで行きますし、119番が入れば救急車が出動し、コロナかと思われる方を搬送する。エッセンシャルワーカーというには若干遠いというふうに皆さんお考えかもしれませんが、まさに災害と捉えますと、こういうときこそ公務員という仕事のその崇高さというものに関して、非常に私自身が皆さんに感謝をしましたし、公務員の皆さんが頑張ってくれるからこそ社会が維持できているんだなということを、すごく私自身が強く実感をしたときでもありました。

 結果的として何もできなかったというふうに思っているためにですね、ワクチンの接種会場に行ったりとか、海の家を、浜を自分で歩いたりとかですね、なるべく現場に出るようにしてですね、自分自身の実感を持つようには心がけたつもりではありますけれども、本当に今もってですけれども、医療関係の方々や福祉関係の方々とともにですね、公務員という仕事のあったがゆえのこの葉山町の安定だったんじゃないかというふうに強く思っております。ですので、職員の方々に対するそのプレッシャーといいますか、公務員とはいえ人でありますから、見えないウイルスに対するその脅威を感じながら、また社会の方々、いろんな方々がそこに声を届けてくれることに対する迷いの中でですね、よくこの2年半乗り越えてきてくれたなというふうに、強く感謝を持っております。少しでもですね、休んでいただけるようにしたいなというふうには思いまして、様々な制度については町としてできる限り努めたつもりではありますけれども、これからもまだまだ職員の方々の働く上での精神衛生、衛生上の問題についてもまだまだ詰めなきゃいけないところたくさんあると思いますから、しっかりと内部においてもですね、職員の方々と向き合いながら、より働きやすい葉山町役場をこれからも、決して緩むことなく向上させていきたいなというふうに強く思った次第でございます。

○9番( 笠原俊一君 )私、剣道を子供たちに教えて、もう50年以上なります。子供と大人とは違うんですけどね、人は誰でも褒められると一生懸命伸びるんです。子供の小さいときは1つけなして3つ褒めということを基本に、指導者には学年からね、そうやって指導しなさい、褒めて伸ばすということで、あまり褒め過ぎると褒め殺しということで、あいつはすごいな、すごいなと言うと駄目になる。そこら辺の要領というのも大事にしていただきながら、やっぱり町の貴重な財産ですから、ぜひともよろしくお願いをしたいと思いますし、またこれから決算の特別委員会がありますけれども、職員の方々もこの大変なコロナの中を乗り越えていくためには、議会と本当に力を携えていかないと乗り越えていけない。次の年度に申し送りができないということですから、胸襟を開いて、しっかりと、包み隠さずと言ったらおかしいんですけどね。いろんなことを話をしていただきたいと、決算の委員会に私ども会派も2人出ますから、ぜひともよろしくお願いをして質問を終わります。ありがとうございました。

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